トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 速報ニュース一覧 > 記事
【芸能・社会】信長ゆかりの町名、合併で消滅へ 滋賀県安土町で閉庁式2010年3月19日 19時55分
滋賀県安土町で19日、同県近江八幡市との21日の合併を前に閉庁式が行われた。合併後の名称は近江八幡市で、明治時代から続いた織田信長ゆかりの自治体の名「安土」が消えることになる。 安土町は16日の町議会で合併停止を決議したが、総務省は「適法な手続きに基づいており、停止は不可能」とし、覆すことはできなかった。 閉庁式で、合併に反対する大林宏町長は「町長(の仕事)は終わるが、安土をあきらめない」と、合併後も安土町の復活を目指すことを宣言。町の歴史を振り返るスライドが上映され、職員ら約70人が感慨深げに見入った。 新しく誕生する近江八幡市は人口約8万1千人、面積約177平方キロ。現在の近江八幡市役所が本庁で、町役場は総合支所となる。 合併は、行財政の合理化などを理由に2009年6月に町議会で可決された。しかし「住民の合意がない」として住民団体が、合併を進めた前町長と町議会のリコール運動を展開。出直し選の結果、反対派町長が当選し、議会も反対派議員が過半数を占めた。その後、議会は合併停止を決議し、町長は総務省などに停止を求めて陳情していた。 (共同)
|