テレ東が乗り気？　亀田父復活、風向きが変わったワケ

　２００７年秋の世界戦で「玉うってもかまへんから」など反則指示をしたとして、ライセンスの無期限停止処分を受けた亀田兄弟の父、史郎氏（４４）の復活がほぼ確実となった。風向きが大きく変わったワケとは？

　１５日の東日本ボクシング協会の定例理事会で、史郎氏の処分解除を求める要望書をＪＢＣ（日本ボクシングコミッション）に提出することに、参加した理事１６人中１５人が賛成した。亀田側と様々な形でもめている協栄ジムの金平桂一郎会長だけが賛否を保留したが、これでライセンスの復活はほぼ確実となった。

【東日本協会大橋会長の猛プッシュ】

　かつては理事会で永久追放まで検討され、処分後も１億円の申告漏れが発覚するなどトラブルの絶えない史郎氏。こうもあっさり復権したウラには、東日本協会の大橋秀行会長（４５）の猛プッシュがあったと、中堅ジムの会長が証言する。

　「大橋会長が金平会長を除いた理事に根回しして、理事会には最初から復活を認める空気ができあがっていた」

　さらに大橋ジムに近い関係者は「大橋会長は以前から、自分のジムの選手と亀田兄弟を対戦させたがっていた。史郎氏と近づく狙いはそれで分かるだろう」と指摘する。

　亀田家が長い付き合いのあるＴＢＳと、距離を置き始めたことも無関係ではない。民放関係者は「実は最近、テレビ東京のボクシング担当者が、亀田獲得にとても乗り気なのです」と明かす。もともとテレ東は大橋ジムと関係が深い。亀田側がテレ東と契約すれば、両陣営による世界戦への動きが一気に加速する。

　大橋会長は４月には日本プロボクシング協会の会長にも就任し、業界の最高権力者となる。亀田家との蜜月がボクシング人気の復活につながるか、それとも世間の反発を招いてしまうのか。

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