社会

中国電力が祝島で説明会開催へ
(山口県)
上関原子力発電所の建設計画を進める中国電力は23日計画に反対する住民が多数を占める祝島で計画浮上以来初めての住民説明会を開くことを決めた。この住民説明会は去年12月に中国電力が経済産業省に対して行った原子炉設置許可申請について理解を得るためにことし1月から上関町内で開いているもの。町内16地区のうち、これまでに祝島をのぞく15地区全てで説明を終えている。
祝島についても区長に対して、開催を打診していたが地区として受け入れるのは難しいという回答があったことから中国電力主催の説明会として、23日午後1時から祝島公民館で開催することを決め、祝島の全世帯に案内状を郵送したという。建設予定地の沖合い
約4キロに位置する祝島は島の住民の約9割が原発計画に反対している。上関町に原発計画が浮上して28年目となるがこれまでに祝島で中国電力の説明会が行われたことはない。今回の説明会について中国電力は当日は上関原発準備事務所の岩畔所長らが祝島に出向いて、「特に原発の環境への影響などについても十分説明したい」と話している。上関原発を建てさせない祝島島民の会の山戸貞夫代表は「祝島の人を裁判で訴えておいて説明会を開催するというのはおかしい。ポーズだけで住民を無視したやり方は変わっていない。出席するつもりはない」と話している。
[ 3/19 20:17 山口放送]