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外国人参政権にかかわる園部元最高裁判事インタビュー

2010/02/19 16:14

 

 

今朝の産経は1面トップで、永住外国人への地方参政権付与問題に関する平成7年の最高裁判決にかかわった園部逸夫元最高裁判事のインタビュー記事と解説記事を載せています。小島優記者の取材ですが、判決の背景を知る意味で非常にいい仕事をしてくれました。小島記者は1月には、日本に最初に外国人参政権の部分的許容説を紹介した長尾一紘中央大教授のインタビューもしており、それについては私の1月29日のエントリ「外国人参政権・過去の自説は『慚愧に堪えない』と長尾教授」(http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1435935/)で紹介しました。

 

 そこで本日は、小島記者がテープ起こしをしてくれた園部氏とのやりとりを報告します。原文はあまりに長く、イザの字数制限に引っかかるので、園部氏の個人的見聞、思いなどを一部割愛したことをあらかじめ記しておきます。おおむね趣旨は網羅できたと思います。内容については、特に私の感想や意見ははさまず、興味深いところを「太字」にするにとどめます。

 

 平成7年2月の外国人地方参政権をめぐる最高裁判決について

 

園部氏 私は1929年に韓国で生まれたが、これは植民地時代なんです。(中略)私はその後、小学校2年のときに台湾に行ってますから、台湾にも10年いた。だから、日本の植民地時代というのを朝鮮と台湾と両方経験している。

(中略)日本語でしゃべり、日本語で考え、そういう人たちがもういっぱい、大阪あたりには住んでるわけで。そんなら帰化したらいいじゃないか、というのは日本人の勝手な理屈なんですよ。無理矢理連れてこられて、帰化したらいいじゃないかと、こっちきたら日本人にならなきゃいけないなんて、彼らのように先祖を大事にする人間というのは、そう簡単に日本人になりませんよ。嫌いな日本人に。それが日本人にはわかってない。だから、帰化したらいいじゃない、いくらでも(国籍)あげますよといっても、それは理屈の問題であって、感情の問題と違う。

(中略)この判決について言えば、これは私の「最高裁10年」(「最高裁判所十年-私の見たこと考えたこと」、平成13年10月発行)の中なんですけどね(※コピー渡される)。それで、基本的なことから、講義をしなければいけないそのために。141ページ、一番最後、わかりやすいように、(1)(2)(3)と書いてあります(※判決理由を3つの段落に分けて、番号を振ってある)。(1)が先例法理、(stare decisis)で(2)が傍論(obiter dictum)である。また、逆に(2)を重視して、傍論を重視する論調もある。(1)を重視する論調もある。

アメリカには、このstare decisisobiter dictumのこの二つの判例があることは確かです。なぜかというと、アメリカの判決は長いんです。日本みたいに簡潔じゃないんだから。長いから、どれが先例法理で、どれが付け加えの傍論であるということをはっきりさせないと、どこまでが判例かということがわからない。それで、判例変更というのは、傍論の部分じゃない、先決法理(先例法理?)の部分を判決として、それを変更したり、それに従ったりするというのがアメリカの考え方。で、この傍論なる言葉を、どこの誰、どこのバカが覚えたのかしらないけど、やたら傍論、傍論と日本で言い出すようになっちゃった

(中略)この判決は、全員一致の判決で、そして、この(1)(2)(3)というのは、理論の流れとしてどうしても必要なんです。なぜ、必要かということを今から説明すると、(1)は、憲法基本的人権の保障というのは、「日本国民を対象と解されるものを除き、我が国に在留する外国人に対しても本来等しく及ぶべきものである」と書いてある。これは当たり前のことなんです。

(中略)ただし、そこでですよ、その中で、公務員を選定罷免する権利の保障は何かと。これまで外国人に保障するのかというと、この規定は、「国民主権の原理に基づき、公務員の終局的任免権が国民に存することを表明した」。これは、はっきりそう書いてある。従って、「主権が『日本国民』に存するものとする憲法前文及び1条の規定に照らせば、憲法の国民主権の原理における国民とは、日本国民すなわち我が国の国籍を有する者を意味することは明らかである」。これですよ。これがこの判決の中心部分です。ということは、この部分がまず序文としてある。前提条件として。

ただし、ここが非常に大事なとこなんで、(2)のところは、国民主権の原理の問題ではなくて、憲法8章の地方自治に関する規定。これは、「民主主義社会における地方自治の重要性に鑑み」、これは住民が出てくるわけです、国民じゃなくて、そして、われわれの周りにいっぱい住んでいる韓国人、その他の外国人はみんな住民なんです。住民であるということによって、地方自治の本旨に基づいてこれは扱かわなきゃなんない。だから、国民と住民とは、扱い方が多少違うというのは、憲法上認められていることなんです。そこがはっきりさせないと、後でわけのわからないことになる。

(中略)参政権の問題を基本にして、訴訟が起きてきているわけです。それに目をつぶるわけにいかないですよ、最高裁としてはね。国民のことしか言わない、住民のことは言わないと、そういうわけにはいかないですよ、争われている以上。(中略)「その居住する区域の地方公共団体と特段に緊密な関係を持つに至った」、これが大事なんですよ。特段に緊密な関係って、ちょっとやってきて、2、3日泊まっているとか、1カ月でさっさと帰っちゃうとか、そういうんだと、台湾から岩手県にたくさん雪を見にやってきますわな。せいぜいまあ1週間か2週間、これは違います、全く。そんなものに選挙権与えるなんて誰も考えもしないでしょ。だけど、日本と朝鮮、韓国台湾、等々の非常に長い歴史の、そういう特別な事情にある関係で、朝鮮の人や台湾の人やその他、特に永住して、永住の理由はいろいろあると思います。

(中略)何も国の選挙権とか言ってない。まず、地方の選挙権。市長さんとか、知事さんとか、そういうものをみんなで一緒に選挙するのは、問題ないんじゃないかという話にその段階ではなってきたんです。

私、国粋主義の国ってのは嫌いなんです。この国際的な時代に。だから、それは私の個人的感覚ですよ。だから、私は国粋主義者じゃないんだけど、同時に外国人べったり主義とか、何でも外国人の言うこと聞くとか、そんなことしてたら、日本はつぶれちゃうからもしれない。

例えば、中国から、多数の人がやってきて、移住して、そして50年も住んで、その人達がどんどん、これから移民がものすごく増えてきますから、これは非常に用心しなきゃいけない。移民が来て、数年住んで、それで選挙権持つと、だんだん日本は中国人の国になっちゃうから、それまで賛成しません。だけど、そういうことじゃなくて、日本に来た理由がいろいろあって、永住等の状況があって、且つ、非常にその地方と関係が深い人たちについては、選挙権を与えたからといって、ただちに憲法違反の咎にはならないと、いうことを逆に裏から言ってるわけです。

(中略)例えば、大阪に30年も住んでた。ある日、突如、東京に来て3カ月住んでたと。東京都の選挙権与えるかというと、そんなことはとんでもない話だ。それじゃあ、国民と同じになっちゃいますから。やっぱり、非常に特別な関係のある大阪で、一つ選挙権を与えるのはいいんだけど、その人達が、突如、日本人と同じように移住して、そして、そちらでまた(選挙権を)もらうと、東京都の選挙権もらうとか、岩手の選挙権もらうとか、そんなことやってたら、これは無茶苦茶になっちゃいますから。それはやらない。だから、これは非常に重要な問題ですけど、地方自治の本旨に従って、ある特定の地域と非常に密接な関係のある永住者については、非常に制限的に選挙権を与えて、なぜ悪いという話にきているわけです。それは、地方自治の本旨から見て、まったく憲法違反だとは言い切れないということを言ってる。ここは、裏から言ってます。

それと、地方自治の本旨ということと、国民に対する基本的人権の保障ということは基本的に違うわけです。国民に対しては、これはどこにいてもどこに移住されても、必ず国会議員の選挙権、その他を与えると、これは当然。ただし、一定の期間住まなきゃいけませんけど。きのう、きょう選挙するってわけにはいかないけど。これは一般の国民には認めている。だから、非常にはっきり言えば、国民条項と住民条項は違うんだという考え方がこの判決には出ているわけで、そういう具合にいろいろ議論をしたあげく、最後の3番目で、「以上検討したところによれば、地方公共団体の長及びその議会の議員の選挙の権利を日本国民たる住民に限るものとした地方自治法これこれ(11条、18条、公職選挙法9条2項)」が直ちに憲法(15条1項)に違反するわけじゃないと。だから、現状に対しては、外国人に選挙権与えてないということは、何も憲法に違反するものではないということを、はっきり言ってるわけです。それが、まず、第一です。

この判決の基本的な部分というのは、この議論の流れの部分と言うよりも、3番目が大事なんです。だから、要するに国籍を持ってなければ、国民の、殊に「地方公共団体の長及びその議会の(議員の)選挙の権利を日本国民たる住民に限ることにした」ということ自体は、それは日本国民たると書いてあるから、それは問題ない。現にそうなっていることに対して、憲法違反だとはいいませんよと。ただし、将来、そういう公職選挙法の改正をして、韓国国籍を持っている人たちで、日本に永住をしている人に、仮に公務員の選定罷免に対する、地方における公務員の選定罷免に対する、仮に法律をつくったからといって、すぐ、何もそれが憲法違反だというふうには言わない。

ただし、これ非常に大事なこと、それは許容範囲だと。2番目の部分(判決の地方公共団体と特段に緊密な関係を持つ永住在留外国人への参政権付与は憲法上禁止されていないとする「傍論」部分)は、許容範囲なんだけれども、例えば、今、民主党その他、外国人参政権、住民に与えると、韓国の人にも与えると、そういう法律をつくったとします。で、つくったこと自体はこの判例に引っかからないんだけど、あるいは、違憲訴訟が起きるかもしれない

今の国民の感覚から見て、韓国人嫌いと、日本人になりなさいという国粋主義が非常にはびこってきて、韓国の国籍のままでは日本の選挙権、殊に住民としての選挙権は与えられないという世論が高まってくると、違憲訴訟が起きるでしょう。その法律を適用して、韓国人で選挙をした事実について、それは本来の憲法に違反するという訴訟が起きるかもしれませんね。事実、起こそうとしようとしている人もいるわけで。その時に日本の最高裁はどう判断するだろうか。これ(平成7年2月の判決)で判断するんではなくて、最高裁大法廷で、この判決を見直すとういうことはできる

それは時代が変わってきているから、日本人は国粋主義一辺倒になってきたから、これをやったころと大分違うと。この際、違憲にするといって、日本の最高裁が大法廷を開いて、この2番目の部分は判例の中に入っているけど、おかしいと、憲法にそれ自体が違反するというのは、なさったらよろしい、その時の判断だ。その時の大法廷の判断、判例を変更したらいいのであって、それによって韓国との関係が非常に悪化して、何しようが、日本のその時の最高裁が考えたことだから、非常に政治的な意味も含めて、あえて選挙権に基づいて韓国と戦争する、それはないけど、争うというのなら、それはそれで、少しも構わないです。

これ(平成7年2月判決)は金科玉条で、これが絶対って、これは小法廷判決ですから。金科玉条でいっさい動かせないということは、私たちは考えてないです。それは、その時、その時の国民の風潮とか、政権を担っている人たちの考え方とか、あるいは日韓の国民感情とか、そういうものを全部考えて、やっぱり外国人には選挙権与えるのはよそう、と。それで、勘弁してくださいと日本が言うなら、それはそれでもいいんですよ。私は、そう思ってます。その時その時の最高裁が、日本の国民の風潮というのを十分考えて、最高裁だけ独走しちゃだめなんで、必ず国民とともになきゃいけませんから

この時代(平成7年判決の時期)は割合と、まだまだ強制連行したりした人たちの恨み辛みが非常にきつい時代ではあったから、それを考えて、それをなだめる意味で、これ(判決)書いてます。ですけど、(中略)日本としての独自の生き方をするというのなら、それはそれで憲法に違反することでもなければ、憲法の解釈の問題ですから。憲法の解釈上、日本の最高裁がそういう判決を出すというのなら、それはそれで結構です。問題はない。ただし、そこで、韓国との関係がうまくいかなくなっても、知ったことじゃない、日本人がみんなそう思ってるということになるわけだから。

(中略)民主党政権として、それで仮に自民党と争っても、ちゃんとこの問題、決着つけるというのであれば、それはそれで一つの方法だし、いろいろ先のこともおもんぱかって、柔軟な考え方を示すというのも一つの方法だし、これは政策の問題である。国際的な問題、外交上の問題、私が直接関わる問題じゃないけども、違憲訴訟が起きてきた場合には、それなりに対応をしなければならなくなるということはあります。(中略)

 

 非常に限られた外国人に参政権を付与することができる、という主張か

 

園部氏 そう、それをはっきり朝鮮の人とかなんとか言わなかったのは、最高裁の判決はそんなこと言うわけにいかないから、非常に限られた、非常に歴史的、非常に人間の怨念のこもった部分、そこにもう少し光を当てなさいよと、こう言ってる。ただ、それは、立法政策の問題ですから。

 

 政府・民主党には、特別永住者、一般永住者を含めて、外国人参政権を付与しようという考えがあるが、この判決では、いわゆる在日韓国人、台湾人に限って、しかも、何世代にも渡って住んだ地域に限ってのみ付与するということか

 

園部氏 よくわかってくれた。その通りです。

 

 外国人参政権推進派はこの判決を根拠に、全ての永住者に参政権を付与すると言っているが

 

園部氏 そんなことあり得ないじゃないですか。困ったな。

 

 この前、自民党小池百合子氏が国会質問(1月22日衆院予算委)で言っていたように、一般永住者まで認めれば中国人や韓国人が大挙して、小さな島に住民登録し、主導権を握るとの指摘もある

 

園部氏 それは、その通り。移住させといて、5年、10年、住まわせといて、選挙権与えるって、そんなこと、全然考えてないですよ。

 

 この判決を論拠にして、そういうことを言っている人がいる

 

園部氏 裁判官は弁解せず、弁明せずだけど、そんなことになったら、何とか、大きな声で、私でも何でもかり出していただいて結構ですよ。ごく限られた歴史的な感覚で、この人たちなら、仕方がないという人に与えるんであって、大阪に長くいて、あっという間に東京に移住したら、その人にも東京の選挙権与えるんですか、ってそんなこと全然考えられもしない。そんなことやったら、日本中、韓国人、中国人でいっぱいになっちゃう。それはダメだと私もはっきり言ってるわけです。ただ、そこは政治的に利用されて、この傍論部分をどーんと表に出すと、傍論って、いわゆる、傍論じゃないですよ。今、たまたま、傍論って言っちゃったけど、巷間、言われている傍論部分だけクローズアップしたり、巷間、言われている傍論部分を全く無視したり、それはダメだと。これはやっぱり、バランスの問題でね。こんなに広げるのもおかしいし、こんなになくしちゃうのもおかしい。これはやっぱり、政治が、韓国と日本、日本と台湾の特別の関係を十分頭に入れて、ここまでぎりぎりのところで、ここまで認めるとおっしゃるならいいんだけど、こを突破口にして、どばーっと入ってきたらそれはもう大変ですよ

 

 昔から住んでいて、何世代も同じ場所に住み続けている人に限ると

 

園部氏 それは法律で、本当に制限的にしておかなければいけません。そして、韓国人にもわかってもらう。そういう韓国と日本の歴史的状況を踏まえて、ここまでは、くれたと、それ以上はちょっと無理だと。(中略)ウイグル人がどかーんと中国人に攻められてやってきたら、大問題になるでしょ。民主党はわーっと中国に行ってね、議員が。昔の朝貢制度と同じですよ、そんなの。何もそんなに中国に頭下げることない。まして、日本の天皇が日韓併合の何周年で韓国に行くのもやめた方がいい。(中略)

 

 この判決は非常に限定的なことを書いているのか

 

園部氏 そうそう。非常に限定的に。といって、全く触れないんじゃ、日本の最高裁は韓国のことまったく考えないのかと言われても困るから、そこはその時の政治的配慮があったと見ていただいて結構です。杓子定規に国民じゃなきゃダメと一言、言えば済むことです。だけど、なんなんだ日本の最高裁はと言われても困るから。ちょっとばかり、突破口があっても、仕方がないと。ただし、この突破口にものすごい勢いで水が入ってきたら、困るんだけど

 

 付与される人は非常に限られると。

 

園部氏 そうそう。むしろそういうふうに、この傍論を将来、この政治的状況から、永住外国人に選挙権を認めなければいけないようなことになったとしても、非常に限られた、歴史的状況のもとで認めなきゃだめですよ。どかーっと開いたら終わりですと。日本はそうでなくても、国力がどんどん弱っている。

 

 推進派からすれば、この部分で大きく開いているというふうにとれる

 

園部氏 それは違いますよ。それは、はっきり誰の前でも言うし、逆に全く認めないということも、それは最高裁としては書けなかったんだと。そんな杓子定規なこと言ってたら、国の動きが取れなくなる可能性があるから、それはそこに、地方自治の本旨というものを、地方自治のレベルで考えるということを言おうとしているんだけど、そこは判決というものは怖いもので、独り歩きじゃなくて、勝手に人が動かすわけだから。

 

 韓国在外選挙権を在日韓国人に認めている。選挙権の二重取りにならないか

 

園部氏 あちらも認めて、こちらも認めるというやつでしょ。それは、本当言うと、おかしいんだけど。帰化してないもんだから、そこは言いづらい。外国人だから。自分の国の選挙権持ってどうして悪いと開き直られるとね。だけど、そんな両方、あっち行って選挙する、こっち行って選挙するなんてことは、基本的にはやめてほしいですね。

 

 仮に外国人参政権を付与した場合には、どちらかの権利を放棄すべきか

 

園部氏 じゃあ、なんのために韓国の選挙権持たなければいけないのか、日本でずっと移住して、日本にとけ込んで、帰化はしていないけど、ほとんど日本人と同じ生活している人が、わざわざ韓国の大統領選挙に行く必要がどうしてあるんだということになる。これは非常におもしろい政治学の問題で、あっちこっち行って、土着に近くなったら、そんなに韓国の選挙権持ちたいのなら、どうぞ、韓国に帰ってくださいと、こんなこと言ったら、怒られちゃうけど。それはちょっとおかしいじゃないかと、いう気持ちはあります。ただ、韓国人が本当にどういう趣旨で、両方に認めろと言ってるのか、それは私は分かりませんから、奥深いものがあるのかもしれないけど、どうしてそういうことにするのか。韓国の大統領がどうなったってかまわんじゃないですか、大阪に住んでる、生活している人は

 

 二重取りになるのはやはりおかしいと

 

園部氏 そこは冷静沈着にやってもらわないと、今は戦争してないでしょう。そのうち、難しい状態になってきて、徴兵だとか、いろんなことになってきたときに、日本から、選挙権持ってるから、徴兵だって出来ないことはないよと、言い出されたら終わりです。韓国人はみんな徴兵やってるんだから。どうして、韓国はそういう(日本でも付与しろ)ことにこだわるのか。

 

 一般永住者にまで付与すると、小さい自治体の選挙に大きく影響し、名護市や与那国のように安全保障に関わることもあるとの指摘もある

 

園部氏 もっともなことです。私もそう思ってます。国粋主義者じゃないけど、そんなことまでして、門戸を開く必要はない。日本のために、一生懸命やってきて、親子3代ぐらい住んでいて、日本に同化している人で、韓国人は自分の祖先を非常に大事にする国だから、(帰化して)そこは切られてしまうことは嫌がる。そこは韓国の独特のところだから、有る程度認めて行かなきゃいけない。だから、帰化しないんですから。それは分かったけど、政治的な権利から、何から、両方で持とうというのは無茶苦茶な話です

 

 出ている解釈だけを見ると非常に危ないという気がする

 

園部氏 そんな危ないことを最高裁が言うわけがない

 

 参政権付与法案の政府提出は賛成できないと

 

園部氏 そう。政府の立法方針がはっきりしますから、そうしない方がいろんな意味でいいでしょう。そこは国会が全部納得できるような、出すなら議員立法で出してもらわないと。それは国策であり、外交問題であり、国際問題でもありますから、日本だけがあまり意固地なことをやっていてもしょうがない。

 

 園部氏は「自治体法務研究」(平成19年夏号)の「判例による法令の解釈と適用」で、「第二(傍論部分)を重視したりするのは、主観的な批評にすぎず、判例の評価という点では、法の世界から離れた俗論である」と書いているが

 

園部氏 法の世界は専門的で難しいものがあるけれども、俗論というのは、私は別に悪い意味で言っているわけじゃないです。世の中の人がいろいろ言うけど、法の世界から見れば、正論と言うよりは俗論なんだなと、それぞれのその時の気持ちでおっしゃっているわけですから。俗論とは世俗の論だと、法の世界の論は必ずしも正しいとか何とかいうんじゃなくて、ちょっと変わってますと、それじゃなくて、一般の人の耳になじむような俗論であるということです。

 

 傍論はないと言っているが、朝日新聞のインタビュー(平成11年6月24日付)では自ら傍論と言っているが

 

園部氏 これはちょっと言葉が悪かったね

 

 これでみんなが傍論と言ってるのでは

 

園部氏 これだね。僕が傍論と言ってるんだ。これ、傍論なんて言った覚えないんだけど。私が傍論述べたわけじゃないんでね、そこは間違えないでほしい。僕が傍論と言ったかどうか、そこもよく覚えてないんだけど。これで、私が何か傍論を書いたかのように、仮に傍論だとしても、思われていると、この文書はちょっと良くない。

 

 みんなこのインタビュー記事を見て、傍論部分は園部氏が書いたと思っている

 

園部氏 それは、私が傍論つけたというよりは、みんなで、合議で(判決理由を)つくっているわけです。一言も、傍論とも、少数意見とも書いてないんで、これ全部の意見で、共同の責任で書いている。もし、これちょっとまずいよという人がいたら、個別意見でつけますから。しかし、これ(判決理由)をみんながオーケーしているわけですから。今になって、あれは園部の傍論だと言われても困る。確かに自分の植民地経験とかそういうのは述べていますけど。

確かに本筋の意見ではないですよね。つけなくても良かったかもしれません。そういう意味で、中心的なあれ(判決理由)ではないけども、一応ついてると。それを傍論というか言わないかは別として、(1)と(3)があればいいわけだと、(2)なんかなくてもいいんだと、でも、(2)をつけようとしたのには、みんながそれなりの思いがあったんだと思いますね。みんなで。

 

 推進派は、(2)を持って、広く解釈している

 

園部氏 それは、危ないです。(了)

 

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コメント(37)

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2010/02/19 16:58

Commented by iwa1233 さん

更新お疲れ様です。
限定的な話を想定して居る(と思われる)のに何故限定して書かなかったかの理由は解りましたが、

>「そんな危ないことを最高裁が言うわけがない。」

で片付けては欲しくないですね
問題の判例に世間で言われる「傍論」を付け加えるときにもう少し考えて欲しかったです。
悪いけど世間はそんなに裁判所を信用しちゃあ居ないし。

 
 

2010/02/19 17:03

Commented by 佐衛門 さん

しかし
実にいい加減な連中が判事をやっているもんだ。

政治的な判断だと、
誰がこの連中にそんなもん託したのだ。

 
 

2010/02/19 17:42

Commented by yuuitirou さん

最高裁判事ともあろう者が 情緒的な主観を判決文に書いて良いものでしょうか?

 左翼は 蟻の一穴をほじくりだすのが得意技だから 社会的に地位のある方は気をつけないと 

 
 

2010/02/19 18:08

Commented by 阿比留瑠比 さん

iwa1233様
 こんにちは。いわゆる専門家の法律の運用だの解釈だのの実態が、よく分かるインタビューだと思いました。とほほ…と。

 
 

2010/02/19 18:16

Commented by izajapanfuture さん

阿比留瑠比

>この時代(平成7年判決の時期)は割合と、まだまだ強制連行したりした人たちの恨み辛みが非常にきつい時代ではあったから、それを考えて、それをなだめる意味で、これ(判決)書いてます。

判決がその時代の社会情勢を反映させる性質を持つことは理解しますが、一判事が「それをなだめる意味」で判決文(傍論であっても)を出すとは判事の職責を逸脱しているように思います(それは判事の仕事ではありません)。その職責を逸脱した判決文を書いた判事(元であっても)を罰する手段がないものか自分なりに調べてみましたが、見つけられませんでした。

今まで園部氏は沈黙を保っていたように感じますが、では園部氏が民主党社民党が進める外国人参政権に対し、警告を何らかの形で発していたかというと、その形跡は見つかりません。園部氏の判事としての責任感が感じられないまま、今となってこの取材で発言されても、園部氏の罪(といっていいのか私も分かりませんが)は軽減されないものと思います。

 
 

2010/02/19 18:27

Commented by ぱんたか さん

 阿比留様、皆様、いつも勉強させてもらっています。

 >無理矢理連れてこられて、帰化したらいいじゃないかと、こっちきたら日本人にならなきゃいけないなんて、彼らのように先祖を大事にする人間というのは、そう簡単に日本人になりませんよ。嫌いな日本人に。それが日本人にはわかってない。

 無理やり連れて来られたのなら、日本が負けて自由の身になった時、飛んで帰ると思うのですが、何故帰らなかったのでしょうか。
 そもそも、国として強制的に連れてきたということがあったんでしょうか。

 それから、判決というものは世間の動向を超越して、法律だけによって結論を出すものと思っていたのですが、この話からは政治家が書いた判決のように見えます。
 

 
 

2010/02/19 18:27

Commented by 阿比留瑠比 さん

佐衛門様
 勝手に日本のあるべき歴史認識などを決めつける政治家たちにも、「そんなことを許した覚えはない」と怒りを覚えます。

 
 

2010/02/19 18:28

Commented by 阿比留瑠比 さん

yuuitirou様
 なんだかなあ、という話ではあります。

 
 

2010/02/19 18:45

Commented by ysaki777 さん

園部判事は現実を知らない。米国に移民した韓国人は皆必死で市民権を取ろうとしてます。先祖など、全然関係ありません。
日本でだけ、韓国人のままで、いろんな要求を出しているのは、日本組み易しと下に見ているからでしかありません。

 
 

2010/02/19 19:34

Commented by tropicasso さん

阿比留さん、

「この検事、凶暴につき」!ですね。

インテリヤクザとはコ奴のことを言うのでしょう。
全く、唾棄ものです! バカ野郎!!!!!(下品で失礼ですが、何とも)



 
 

2010/02/19 20:20

Commented by 悪心影 さん

阿比留さん いつも興味深いエントリーありがとうございます

なんというか、典型的な古い日本人を見た感じですね
国際的、国粋主義という言葉だけで思考が硬直してしまっているように感じました
自分達の国際的という感覚が外国や他の人も同様だと思っているのでしょうか
私にしてみれば国粋主義と言われた今のほうがより国際的だと思うのですが

自分の価値観が絶対だと考え、他者が別の価値観で動いているなどこの方は考えもしないのでしょうか
2重国籍の件に関してもありえないとだけ判断し、現実にそうなる可能性があること、そしてそれを得ようと動いている理由を考えようとしないのは非常に不思議です
あらゆる行動にはその基となる理由が必ずあるのですが…

正直今回のこの方の行動は自分の思い通りに物事が進まなくなったから慌てて修正、もしくは責任逃れに出て来たようにしか見えませんでした

こういった人たちが未だに権勢を振るい発言力を持っているのがこの方の言っていた日本の国力衰退の一因だと思うのですが…

 
 

2010/02/19 20:36

Commented by char さん

こんにちは。
これを読むかぎりにおいて、推進派、反対派に対する「いひわけ」としかおもへません。おととい永住権をとった外国人を排除して日本に長く住む在日韓国あたりに限定するといふのは、民団への配慮であり、また園部さんのいふ「国粋主義」者を増やさぬようといふ牽制でありませう。外国人参政権に反対する輿論を排外主義とか国粋主義とかで非難されるのはかなはん。

 
 

2010/02/19 20:47

Commented by brussels さん

もの言いは少々乱暴だけれど、考えは分かりやすいし、論旨は明快だ。
関係各国ともに国粋的な争いに発展しないように、大筋を踏み外さない
ようにしてほしいというのは同感。
特に彼の過去の仕事に重大な瑕疵があったわけではないと思う。

ただ、時代が変われば判断も変わるでしょ、というのは無責任だ。
裁判所の判断が、政治に直結するのであれば、過去に遺恨を残す、
思わぬ結果を招きますよという例のよう。

 
 

2010/02/19 21:22

Commented by 花うさぎ さん

阿比留さん 貴重なエントリーに感謝です。

>日本語でしゃべり、日本語で考え、そういう人たちがもういっぱい、大阪あたりには住んでるわけで。そんなら帰化したらいいじゃないか、というのは日本人の勝手な理屈なんですよ。

こんなのが最高裁の判事だから情けない。いい年して事実関係の把握がまるで出来ていない。

この園部逸夫に損害賠償請求したいくらいですよ。産経の記事は「GJ!」ですよ(^^)。

 
 

2010/02/19 21:25

Commented by 酔うぞ さん

この「傍論」は一種のガス抜きだったと言うことなのでしょうかねぇ?

要するに、「傍論」の範囲は「傍論」であるから、法律を改正するほどのことではない、という論理ですよね。

これは、「傍論」はいわば学術的な「考え方の定時」であって、それを根拠に法律改正を使用というのは、政治的悪用という種類の話しですね。

せいぜい行政の裁量を認める根拠に出来る、と言うほどの意味なのでしょうね。

 
 

2010/02/19 21:27

Commented by 阿比留瑠比 さん

izajapanfuture様
 まあ、積極的な発言というより、聞かれたからちょうどいいと思い答えた、という部分もあるのだろうと思います。

 
 

2010/02/19 21:28

Commented by 阿比留瑠比 さん

ぱんたか様
 こんばんは。最高裁の政治性がよく分かったという気もします。

 
 

2010/02/19 21:29

Commented by 阿比留瑠比 さん

ysaki777様
 事実認識がちょっと違うのではないかという点は、今朝の紙面で指摘した通りです。

 
 

2010/02/19 22:21

Commented by RAM さん

この判決は「立法行為をすることは不可能ではない」と言っているだけで、
新たに作られる法(外国人参政権付与法)が、合憲であるか否かは、
出来上がった法を見てから判断する、と言う事なのです。
確かに、この判決時点で、まだ出来ていない法まで、
先読みで「合憲・違憲」の判断をするのは、それは無理でしょう。
故に、出来てから判断して「違憲」という事はある(その可能性の方が高い)
と言う事であり、立法前から「合憲・違憲」とは、言えないのは道理です。
裁判所は、議会の「立法行為」を禁じる事は、出来ません。

ただし、日本に「憲法裁判所」がない以上、我々が出来る事は、
政権を変える事で立法自体を阻止するか、もしくは、
立法されてからの「違憲確認及び国家賠償請求訴訟」しかありません。
これ(憲法裁判所を持てない事)も、現憲法の大きな欠陥です。

それにしても、枝野発言は、大嘘の類ですね。

 
 

2010/02/19 22:24

Commented by 阿比留瑠比 さん

tropicasso様
 凶暴というのか何というのか…。まあ、困ったものだとは思います。

 
 

2010/02/19 22:44

Commented by bigbadjohn さん

阿比留様

小島記者の仕事ぶり、長尾教授につづいてこのインタビュー、すばらしいですね。救国のインタビュー、という気がします。小島記者に深甚なる敬意と感謝の念を。

izajapanfuture さんと ばんたか さんが抽出しておられる部分ですが、要するにこの人は、強制連行説を頭から信じているのですね。朝日新聞しか読んでいないのでしょうか。鄭大均『強制連行の神話』など読んでいないことは明らかです。知らないことには慎重であるべきなのに、浅くて不勉強で、それをべつに気にせず、自分の観念と感情を拠り所に、長年培ってきた法律技術を生かして”傍論”をでっちあげる、こういう人、この程度の人が最高裁判事にまでなるという戦後日本の知的風土の貧しさを思います。

 
 

2010/02/19 22:45

Commented by 一閑 さん

阿比留記者

最も興味深い部分は此のくだりですね。

> ...帰化はしていないけど、ほとんど日本人と同じ生活している人が、わざわざ韓国の大統領選挙に行く必要がどうしてあるんだということに...


もし在日韓国人が真に自らのナショナリティを主張したいのであれば、本来自国における選挙権を要求すべき...わざわざ本国に行かなくても民団本部や領事館なんかで投票出来る制度を要求すべきだと考えます。 日本敗戦の結果誕生した大韓民国(北は措いておこうか...♪)の国民として生きる事を選択した以上、彼らの政府は飽くまで韓国政府なのですからね。
「見捨てた国」に権利付与を求めているという側面を民団やそのシンパはどのように考えているのか...何より園部氏はどういう見解を持っているのかを知りたいものですな。 大体、関西に特定居住者が多い理由は「戦前からの工業地域」である事が最大要因だと考えるのですが...「動員」だけではなく、自発的に稼ぎに来ていた「朝鮮人」も多い筈なんですがねぇ...

 
 

2010/02/19 23:05

Commented by minato さん

日本で生まれ、日本語をしゃべる朝鮮人の先祖は次の類型に分類されます。
1)戦後GHQとともに政府が1年間祖国帰還のための船を無料で提供したにもかかわらず自分の意思で戦後の混乱した日本社会に身分を隠し残った
2)毎月8千名に上る不法入国者、その中にはらい病患者もいた。(韓国政府は日本政府の不法入国した朝鮮人を引き取り要求を拒否してきた。)
3)李承晩に拿捕された四千余名の日本人漁民の引き換えに釈放された当時刑務所に収監されていた200余名の朝鮮人犯罪者

そして戦勝国民と称して、傍若無人の限りを尽くしています。これが根強い朝鮮人嫌いの原因であり、差別とは異なるのではないでしょうか?

これは昭和20年からの朝日新聞に記載されています。強制連行、差別されてきたという在日朝鮮人のプロパガンダに終止符をうち、日本人に事実を周知させるために資料化し、産経社から出版していただきたいです。貴社出版「関東大震災 朝鮮人虐殺の真実」のように歴史資料として秀悦な書物になることと思います。園部氏のように大正時代においても在日朝鮮人に配慮し、朝鮮人のテロ行為を国民に隠蔽し朝鮮人を擁護しています。外国人に対するこのような過度の思いやりが今日の日本解体の布石になっています。在日朝鮮人の来歴、行状を知ることは日本人のみならず在日朝鮮人にとっても長い目で見れば有益なはずです。

 
 

2010/02/19 23:28

Commented by hiro さん

>無理矢理連れてこられて
>強制連行したりした人たちの恨み辛み

朝鮮戦争の停戦が1953年7月、園部氏は1954年に京都大学法学部を卒業だそうです...(呆)

>※判決理由を3つの段落に分けて、番号を振ってある

ここが分かりやすいです↓

>>判例集は、第三の部分を判例とし、第一と第二は判例の先例法理を導くための理由付けに過ぎない。(園部逸夫 - Wikipediaより)

 
 

2010/02/19 23:35

Commented by 場口重 さん

いつも拝見しています。

外国人参政権に関連してパチンコの換金合法化を進める動きが民主党内に見られます。
民主党の「娯楽産業健全育成研究会」という議員連盟が中心で、これを土台にした党のプロジェクトチームも設置されています。
産経新聞では2年前にカジノの合法化に関連して名前が報道されたことがありましたが、この議員連盟の趣旨が換金合法化であることは近年の大手の新聞では取り上げられていません。
民主党に参政権を要望している民団もこの動きに絡んでおり大変懸念しています。

おそらくこの動きが表面化するのは参議院選挙後になりますが、参政権獲得後に彼らが考えていることの一つとして、阿比留様にも関心を持っていただきたいと思っています。

なお、手違いで過去の記事にもトラックバックしてしまったので、そのままでも結構ですがお手数でなければ古い方を削除してください。

 
 

2010/02/20 01:21

Commented by dpal451 さん

 阿比留様 こんばんは。

 児島記者様ご苦労様です。

 園部逸夫元最高裁判事も退いているとは言え、よく色々と語ってくれましたね。最高裁判事の人達も憲法の番人として完全に客観的な見解しかないのかと思っていましたが、ずいぶん人間臭いのですね。

 それはともかく、平成7年当時の判断として、戦前から住んでいる在日朝鮮人、中国人いわゆる三国人に対して同情していたということですね。その同情は「強制連行」という連想からきているとしたら、どうも客観性に欠けるものでしたね。

 戦前には勿論三国人が日本人と全く同等の権利であったとか、差別はなかったとは言いませんが、彼らが基本的に自分の意思で来日したということから、出発しなければ、公平な議論ができません。

 それと園部氏は民主党が立法しようとしている案は、定住外国人の範囲を拡大しているため、それに対する違憲裁判を恐れているようですね。そしてその違憲裁判では違憲となると思っているらしいことが分かったことは大きなことです。

 
 

2010/02/20 06:22

Commented by 阿比留瑠比 さん

悪心影様
 判決のあった平成7年というと、村山内閣でかつ戦後50年の年であり、こういった考え方が世の主流だったということもあるのでしょうね。あれから15年か…。

 
 

2010/02/20 06:24

Commented by 阿比留瑠比 さん

char様
 おはようございます。スペース上、少し削りましたが、インタビュー原文ではもっと個人的思いをつらつらと吐露されていました。しかし、真っ当な考え、懸念まで国粋主義の一言で片づけられているきらいはありますね。

 
 

2010/02/20 09:17

Commented by weirdo31 さん

画面が突然消えてしまって…長い文章をもう一度打ち込む気にはなりませんので簡潔に。

まず、小島優記者にテープ起こし、ご苦労様でしたと申し上げます。

小島記者もこんなお粗末な元最高裁判事の語りを起こしながら、うんざりされたことでしょう。コメントするも何にもない、相手にされなくなった老人が、昔の忘れたいと思っている話をもちだされて、いいチャンスとばかり言い訳しているとしか思えません。

一つだけ気になったことは(いや、沢山あるのですが)、文中、

(強制的に連れてこられた)永住者や其の子孫に例えば、大阪に30年も住んでた。ある日、突如、東京に来て3カ月住んでの選挙権与えるかというと、そんなことはとんでもない話だ。それじゃあ、国民と同じになっちゃいますから。やっぱり、非常に特別な関係のある大阪で、一つ選挙権を与えるのはいいんだけど、その人達が、突如、日本人と同じように移住して、そして、そちらでまた(選挙権を)もらうと、東京都の選挙権もらうとか、岩手の選挙権もらうとか、そんなことやってたら、これは無茶苦茶になっちゃいますから

それじゃ何年住んでればいいのか、とか議論は果てしなく続きます。このことだけでも、園部氏は法律的思考で考えない、情緒的な思考(鳩山氏もそういう傾向があります)の持ち主だと思われますね。

大体憲法93②の地方公共団体の住民とはいったい何を意味するのか、公務員を選定する権利は憲法15条で国民固有の権利であると高らかに謳っています。それとの整合性はどうするのか、いやそれよりも旧植民地出身者で「強制的に」日本へ連れてこられたものは永住地に限って認めてもいいなどと言うことが、実務的にできるのでしょうか。

 
 

2010/02/20 10:56

Commented by よもぎねこ さん

 裁判官の仕事は浮薄で情緒的な世論や、政治や外交の圧力に屈せず法を厳正に守る事でしょう。
 それを自ら放棄するような事を言うなんて最低です。

 そして「先祖を大事にするから国籍を変えられない」なんて、国籍は血統書や家系図ではないのです。
 いったいこの人何を考えているのでしょうか?
 

 
 

2010/02/20 11:01

Commented by 亜細亜大臣 さん

問題は日韓併合に起因するということでしょうか。

それなら、今現在韓国と国交を断絶すればよい。
韓国がどのような事態に追い込まれるか、それが当時の朝鮮半島と同じ状態でしょう。

日韓併合の意味を理解すれば、何代にもわたり、日本の同じところに住んでいる人の意味も、よく判るだろう。

古い渡来者と本国の韓国人が結婚した場合は、参政権は与えるんでしょうか。

 
 

2010/02/20 11:01

Commented by 故郷求めて さん

園部氏を愚弄するような意見が多いようですが、私は全体を読んでそんなに酷い認識だとは感じられません。

20年前に法学部にいた者としては、当時の一般的な法学部教授よりも園部氏の方が「国粋主義的」だと思います。裁判所が政治的な判断をくだすのかと驚いている方もいますが、法学部で真面目に勉強したことのある人なら驚かないはずです。

最高裁とか法学者に対する幻想のようなものが世間には根強いのかもしれませんが、実際に法廷を訪れることが多い左翼活動家の方が、その辺の事情には詳しいのではないでしょうか。

最高裁判所といえども世論や政治を気にして判断するものであり、何も永久不滅の真理を探求しているのではないと言うことは知っておいて貰いたいです。関連すると思うので前に書いたエントリをトラックバックさせて頂きます。【外国人参政権】法学など信用しない方がいい

 
 

2010/02/20 11:51

Commented by notokin-toki3 さん

阿比留様 児島記者様、じつによいお仕事!!

故郷求めて さんの
>最高裁判所といえども世論や政治を気にして判断するものであり、何も永久不滅の真理を探求しているのではない

とのご指摘も、まこと然りなのですね。
歴史の認識が「へん」だと、いくら学問しても学匪法匪となるばかり。。。。

 
 

2010/02/21 08:25

Commented by notokin-toki3 さん

蛇足、

「歴史は、諸学の王」。

 
 

2010/02/21 10:25

Commented by nihonhanihon さん

この人が法学生だった頃におきた事件

東成事件

吹田事件

その他

 
 

2010/02/22 03:52

Commented by hoisassa さん

これ裏とって記事にしてくれませんか?


なぜ外国人参政権案は理不尽なのか

・いいですか皆さん、民団韓国に行って、「韓国に住む永住権を持つ外国人に選挙権を与えて下さい」というお願いをしたんですよ。すると韓国の国会は「ふざけんな、憲法第一条にも書いてあるとおり、選挙権は大韓民国国民がもつ神聖な権利である」として全員一致で否決されたんですよ。

・ところが民団は「ちょっと待ってくれ、韓国にいる日本人に選挙権が与えられると、日本列島にいる韓国人が選挙権を持つことに大きな前進になるんだ。この法案さえ通れば日本は韓国の、ソウルの思い通りになりますよ」とハッキリ国会の委員会で答弁しているんですよ、皆さん。

・そしてその次の本会議では全員一致でこの法案は可決されたんですよ。どういう事がわかりますか。明らかに日本を外国の、韓国の勢力下に置こうとしているか、その意図がミエミエなんですよ皆さん。

http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/1253729/

 
 

2010/02/22 17:53

Commented by parkmount さん

こう云う歴史に疎く、洞察力が欠如した人間が最高裁判事であったとは、本当に唖然としてしまいます。 この人の言う国粋主義への拘りにも、どのような理解をしておられるのか不明ですが、違和感を感じます。 上記のインタビュー抜粋を拝読した印象としては、この方は多分青年時代に日和見左翼にでも耽溺しておられたのだろうと感じますね。

 
 
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3.感想など (1)日比谷公会堂にあふれる程の、優に2,000人を超える人々が全国から 集まり、鳩山、小沢主導の民主政権への国を損なう危機感と怖さを共感した。 そして我国の歴史や文化を根底から破滅に導くよ…

 

2010/02/20 09:03

「朝鮮人強制連行」が参政権付与の理由だった [みんなの党を適当に応援しよう]

 

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この人の「罪」は消えない [冒険少年にゅーす塾・Rebirth ]

 

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2010/02/20 13:21

産經新聞に断固抗議する!言論機関の資格なし! [東京日和@元勤務医の日々]

 

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2010/02/20 14:04

再婚禁止期間短縮に疑問。 [意外と社会派(予定)]

 

女性が離婚した場合、再婚するために禁止期間があります。 現在は180日。 民主党が夫婦別姓と共に、進めている民法改正にこの再婚禁止期間の短縮がある。 その案では100日なんだとか・・・。 なぜ、短縮する…

 

2010/02/20 18:47

外国人参政権法案にNOを!−武道館に1万名を結集しよう [草莽崛起ーPRIDE OF JAPAN]

 

鳩山民主党政権は今国会に特別永住者(韓国人など)や一般永住者(中国人など永住資格をもつ外国人)91万人に地方参政権を付与する法案を�...

 

2010/02/20 19:01

自民党法務部会は夫婦別姓反対派が多いようだが・・・高市議員私案に注目しましょう [なめ猫♪]

 

夫婦別姓は親子別姓であり、家族解体戦略の一環として推進されています。 自民党も野党になり、民主党との政策の違いを打ち出そうとして反�...

 

2010/02/20 21:07

民主党のアキレス腱H2O(鳩山、北教祖、小沢)をどうする [普通のおっさんの溜め息]

 

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2010/02/20 23:43

民主党のパチンコ換金合法化2 娯楽研結成と警察庁への圧力(再掲) [カジノとパチンコの論理学]

 

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