最終更新: 2010/03/19 14:54

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核持ち込みなどの密約問題 衆院外務委、元外務事務次官ら4人の参考人質疑

核の持ち込みなどに関する密約問題で、衆議院の外務委員会は19日、元外務省の事務次官ら4人を参考人として招き、質疑を行っている。この中で、東郷和彦元外務省条約局長は、自らがまとめ、保存した関連文書が破棄されていると証言した。
先に発表された外務省と有識者の密約に関する報告書でも、密約の経緯に関する文書のいくつかが不自然に存在しないことが指摘されたが、今回、元外務省の高官が、当時の状況を生々しく証言した。
東郷和彦元条約局長は、「情報公開法の施行の前に、本件に関連する文書も廃棄されたという話を聞いたことがありました」、「私が残した文書の全部は、残っていないと」と述べた。
さらに東郷氏は、日米安保条約改定時、政府答弁と実態に大きな隔たりがあり、将来、経緯を把握できるように、資料を5つの赤い箱に保存し、後任者に引き継いだなど、具体的な証言を行った。
また、元外務次官の斉藤邦彦氏は、核の持ち込みについて、「日米で了解の差があった」と述べるとともに、外交文書の公開については、慎重でありすぎたと認めた。
このほか、委員会には、元毎日新聞記者の西山太吉氏や元運輸相の森田 一氏も出席し、当時の事情について証言した。

(03/19 13:15)


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