「チャランポラン闘病記」発売を記念して会見した林家こん平(中央)と応援に駆けつけた海老名香葉子さん(左)、三遊亭小遊三=東京・音羽
特定難病「多発性硬化症」と闘病中の落語家・林家こん平(67)が18日、都内で著書「チャランポラン闘病記」発売記念会見を行った。04年9月から05年5月まで入院し、現在も思うに任せない言語などのリハビリに励むこん平は、師匠である故林家三平夫人の海老名香葉子さん(76)、三遊亭小遊三(62)の助けを借りながら「悲しかったのは、自分がこういうこと(病気)になると思わなかったこと。うれしいのは回復してること」と6年間を振り返った。
こん平が15歳で新潟から上京後、息子同然に接してきた香葉子さんは「絶対引退しません。克服して、もう一度復帰して高座を務める一心だからここまで回復した」と気持ちを代弁。趣味の卓球では146回もラリーが続くようになったというこん平は、持ちネタ“チャラ〜ン”を笑顔で披露した。秋に、落語家仲間による激励イベントが開催予定という。