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重症救急搬送 受け入れ拒否、10回以上55件…大阪
昨年の府内 医師不足が深刻
府は18日、2009年に府内の医療機関に救急搬送された重症患者のうち、10回以上受け入れを断られたケースが55件(前年比11件増)あった、と発表した。
全搬送患者に占める重症患者の割合は依然として低く、府は「医師不足は解消されておらず、安易な救急車の利用は控えてほしい」と呼びかけている。
府によると、昨年1年間の搬送患者数は、前年比0・3%増の41万6659人。このうち重症患者はわずか2・9%の1万1848人で、割合は過去5年間ほぼ横ばいだった。
10回以上受け入れを断られたケースは、大阪市が最多の14件で、南河内12件、泉北9件と続いた。一方、泉南は1件、豊能はゼロだった。現場到着から搬送先が見つかるまで1時間以上かかった事例も15件あった。
また、医療機関側が受け入れを拒否した理由は、「医師が手術中」「患者対応中」「ベッドが満床」が多く、依然として府内の救急医療体制が危機に直面している現状が浮き彫りになった。
(2010年3月19日 読売新聞)
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