福岡市西区能古の能古島(のこのしま)の海岸で15日、下腹部だけの女性の遺体が見つかった事件で、遺体は6日から行方不明となっていた同市博多区堅粕5、会社員、諸賀礼子さん(32)であることが、福岡県警のDNA鑑定で判明した。遺体の損傷が比較的少ないことから、県警は袋などに入れられ、遺棄された可能性もあるとみている。
捜査関係者などによると、諸賀さんの自宅玄関は施錠されていたが、窓ガラスが内側から割られていた。諸賀さんは昨年12月、インターネット交流サイト「ミクシィ」の日記に11月の交通事故で相手男性とトラブルになったことを記述。「家の門前に本人らしき人がうろついているのを見た。その後もかなり警戒して帰ってきています」と書いていたほか、1月3日には、この相手からの迷惑電話に悩まされていることを記載していた。【島田信幸】
毎日新聞 2010年3月17日 東京朝刊