能古島の切断女性遺体、自宅外で殺害か

　福岡市西区の能古島海水浴場で同市博多区の会社員諸賀(もろが)礼子さん（３２）の切断遺体が見つかった事件で、諸賀さんの自宅アパートには殺害や暴行をうかがわせる血痕がないことが、捜査関係者への取材でわかった。福岡県警は、諸賀さんが自室から連れ出されて別の場所で殺害された後、切断され海中に遺棄されたとみている。

　県警が１８日午後、諸賀さんが住んでいたアパート一室で現場検証を行い、ルミノール反応を調べたところ、居間や浴室などでは血液反応が確認されなかったという。

　諸賀さんは５日夜、勤務先の医薬品卸会社を退社したのを最後に行方がわからなくなった。アパートには普段使っていたバッグが残されており、中には現金入りの財布が入っていた。

　県警は、諸賀さんがいったん帰宅した後にトラブルに巻き込まれたとみている。

　また、室内に荒らされた跡がないことから、顔見知りに連れ出された疑いがあるとみて、交友関係を中心に調べている。