エロくないボディーでもったいつける沢尻エリカの独り相撲

　１６日、沢尻エリカ（２３）が事実上の“復帰会見”を行った。「たかの友梨ビューティクリニック」のＣＭ制作発表で、沢尻の“手ブラヌード”をお披露目するとあって、駆けつけた報道陣の数は２００人以上。

　テレビなどは文字通り、裸一貫で出直す沢尻のヌードを“磨き抜かれたボディー”と盛んに褒めちぎっているが……。

「沢尻は昨年暮れに欧州から帰国すると、大好きな酒を断ち、食事制限し、加圧ジムと、たかの友梨通いを続けてボディーをつくり上げたそうです。ＣＭの出演ギャラは１本で２億円といい、もし事実なら吉永小百合の２倍の金額に相当します」（マスコミ関係者）

　この沢尻の“２億円ヌード”は、どれだけすごいのか。たかの友梨側はＣＭに関して「男性目線で下品な表現はしないで下さい」とマスコミに要請しているが、あえて識者に評価してもらった。

　芸能評論家の肥留間正明氏がこう言う。

「沢尻のヌードですか？“別に……”というのが率直な感想です。確かにぜい肉がそぎ落とされた印象はしましたが、あの程度のボディーは並でしょ。見ても興奮を覚えませんでしたね」

　さらに、沢尻の女優としての姿勢にも疑問があるという。

「女優が脱ぐには、寺島しのぶのように演技上の必然性や何らかの理由が必要です。“復帰第１弾”なら、なおさらでしょう。しかし、沢尻のヌードにはそうした大義名分がない。話題を呼び、ＣＭで短期間に稼ごうという意図がミエミエです。かつて沢尻には“演技派”の評価もあっただけに、残念だし、哀れに思う」（肥留間正明氏）

　沢尻側はマスコミに“６か条の御誓文”を突きつけて不評を買った。今回のＣＭでは“すごいすごい”と持ち上げられご機嫌だろうが、ファンも一般の人もかなり冷めた目で見ている。“出直し”は失敗とみる。

（日刊ゲンダイ2010年3月17日掲載）