「WBC世界フライ級王座統一戦」(27日、有明コロシアム)
正規王者の亀田興毅(亀田)が、打倒・浅田真央&キム・ヨナを誓った。17日、東京都内で練習を公開し、王座統一に絶対の自信を見せた。試合当日の27日は、浅田とヨナが出場するフィギュアスケート世界選手権(イタリア・トリノ)が開催中で、テレビ放送が同時間帯で“激突”。昨年11月の内藤大助戦で、2009年度の最高視聴率を稼ぎ出した視聴率男は、真央&ヨナとの数字対決にも意気込みを見せた。
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最強の“挑戦者”に、興毅は真っ向勝負を宣言した。「視聴率はオレが決められへん」と前置きした上で、「ボクシングでも頂上決戦。こっちは世界戦やし、視聴率でも真央ちゃんに負けませんよ。そっちでも負けず嫌いやし」と、強気の顔をのぞかせた。
興毅のタイトル戦は、K‐1とのセットとしてTBSで「史上最大春の2大格闘技祭り」として、午後7時から9時54分まで放送される。現時点で興毅の放送時間は確定していないが、ゴングは午後8時30分が予定されている。
これに対して、フジテレビは女子SPを午後7時から8時54分まで放送予定。バンクーバー五輪以来のライバル対決に加え、プロ転向がうわさされるヨナの最後の試合になる可能性もあり、注目度は高い。
興毅は内藤戦で平均43・1%、瞬間最高で51・2%の視聴率をたたき出した。NHK「紅白歌合戦」を超え、09年度の最高視聴率を記録した。女子のフィギュアも、バンクーバー五輪のフリーで、平日の昼間にもかかわらず平均36・3%、瞬間最高で46・2%の驚異的な数字をマークした。
「真央ちゃんは敵やないけど、同じ時間帯にぶつかるからな。オレとポンサクレックの試合のほうが魅力的やと思うで」。視聴率対決は、ポンサクレックとの戦いよりもはるかに厳しいかもしれない。