2010年3月18日 20時15分更新
県内の企業の景気の現状に対する判断は、横ばいの状態が続いているものの、今年度の企業の経常利益は4年ぶりに増える見通しで、財務省岡山財務事務所は企業活動の先行きについて「期待が持てる」としています。
これは、岡山財務事務所が、3か月に1度行っている企業活動の現状や見通しについて県内の企業経営者から聞き取る調査の結果、明らかになったものです。
それによりますと、ことし1月から3月までの企業活動の現状が、3か月前に比べて「良くなっている」と答えた企業の割合から「悪くなっている」と答えた企業の割合を引いた差は、マイナス15.5ポイントで、前回に比べ1ポイント悪化しましたが、3期連続で横ばいの状態となっています。
一方、企業収益では、自動車や化学などの製造業で、黒字に転じ収益が増えるという業種が多く、今年度の経常利益は全体で、前の年に比べて8.2ポイント増える見通しです。
県内の企業の経常利益が増えるのは平成17年度以来4年ぶりです。
岡山財務事務所では、「足もとでは横ばいの動きがあるものの、海外需要が引き続き堅調なうえ、国内でも受注が増えてきていることなどから、改善の見通しを示している企業が多く、先行きには期待が持てる」と話しています。