岡山放送局

2010年3月18日 20時15分更新

「がいせん桜」の治療始まる


桜の季節を前に、県北部の新庄村で「がいせん桜」の治療が始まりました。

「がいせん桜」は日露戦争の翌年、兵士たちのがいせんを記念して、新庄村の旧出雲街道沿いに植えられたおよそ140本のソメイヨシノのことで、樹齢は100年を超えています。
ソメイヨシノの寿命はおよそ60年とされ、幹が空洞化するなど痛みが激しい桜も多くあることから、毎年この時期に治療が行われています。
ことし治療の対象になったのは特に痛みが激しい7本で、樹木医の指導のもと18日は午前9時から作業が始まりました。
治療は、幹の腐った部分を取り去ったあと、木の皮などを原料とする繊維を埋め込んで幹の再生をうながす方法で行われ、作業員たちは1世紀にわたって花を咲かせ続けてきた桜をいたわるように、ていねいに作業を進めていました。

治療は19日まで続けられ、来月上旬から中旬には見ごろを迎えるということです。