2010年3月18日 20時15分更新
岡山県内の大手を含むタクシー会社47社は、17日までに初乗り運賃を50円値上げする申請を、中国運輸局岡山運輸支局に行いました。
運賃の値上げを申請したのは、岡山市や倉敷市で営業しているタクシー会社47社です。
今月中にすべての申請が認められる見通しで、認可された場合は、小型タクシーの初乗りの運賃は、多くの会社で▽1キロ400円が450円に、▽1.5キロ560円が610円になります。
各社がいっせいに値上げの申請を行った背景には、運転手の待遇悪化を招いたタクシー料金の過度な値下げ競争に歯止めをかけるため、去年、特別措置法が施行され、新たに設定された初乗り運賃を下回る会社に対し、岡山運輸支局が収支や輸送実績の報告を義務づけたためです。
岡山運輸支局によりますと、このほか個人タクシーの事業者からも値上げの申請が出されているということです。
実際に各社の運賃が値上げされるのは、今月末から来月にかけてになるということです。
県内では、おととし、半数近くのタクシーが値上げを行っており、今回の47社分が加わると、県内のタクシーのおよそ9割が値上げを済ませ同じ料金となるということです。