福岡市西区の能古島(のこのしま)で同市博多区の女性会社員(32)の切断遺体が見つかった事件で、女性の部屋の窓ガラスは室内のゴルフバッグが倒れて割れたとみられることが、捜査関係者への取材でわかった。県警は18日、部屋を現場検証し、事件につながる手がかりがないか詳しく調べる。
捜査関係者によると、女性はアパート2階に住んでいたが、ベランダ側のガラスが割れていた。近くにゴルフバッグが倒れており、破損の形状などからも、県警はガラスはバッグが倒れたはずみで割れたとみている。室内からは激しく争った跡や土足痕などは見つかっておらず、どうしてゴルフバッグが倒れたかはっきりしないという。
また、遺体は切断面の状況から、鋭利な刃物のほか、別の刃物も使われた可能性が高いという。女性の部屋からは血痕が検出されなかったことから、県警は、女性は部屋から出た後で被害に遭ったとみている。