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アパート自室に血痕なし、財布にも現金 福岡・女性遺体

2010年3月18日8時23分

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 福岡市西区の能古島(のこのしま)で同市博多区の会社員諸賀礼子さん(32)の遺体の一部が見つかった事件で、諸賀さんの部屋には血痕や土足の跡がなかったことが、捜査関係者への取材でわかった。物色されたような形跡もなかった。福岡県警は諸賀さんが金銭目的ではなく、交友関係などでのトラブルに巻き込まれて殺害された可能性が高いとみて、失跡前後の状況について捜査している。

 捜査関係者などによると、諸賀さんはアパート2階に一人暮らし。今月5日午後7時ごろに勤務先を退社したのが確認され、自室に帰宅した形跡もあった。しかし、翌6日早朝に勤務先の社員が自宅を訪れた時には不在で、以後、連絡がつかなくなった。

 届け出を受けた県警が室内を調べたところ、部屋のガラスが内側から割れていたが、室内が物色された形跡はなく、室内に土足で上がり込んだ跡や血痕もなかったという。財布も現金が入った状態で残っていた。業務用の携帯電話はあったが、私用の携帯電話が見つかっていない。

 県警は、諸賀さんが面識のある人物に連れ出されたり呼び出されたりした後、事件に巻き込まれた可能性も視野に捜査している。

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