死刑関連発言「配慮を」 長野地裁が報道各社に強盗殺人事件の裁判員裁判判決が18日、長野地裁であり、判決後の記者会見で、裁判員を務めた男性の死刑に関する発言について、地裁が「個人の意見の表明に当たる」「個人の思想、信条が話された」として「報道するのであれば配慮していただきたい」と各社に求めた。 知人の男性を殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われた朝倉利明被告(50)に、土屋靖之裁判長は求刑通り無期懲役を言い渡した。 会見で記者が「法定刑では死刑の可能性もあったが、死刑について考えたことはあったか」と質問。これに対し、裁判員だった2人がそれぞれ「最初に死刑が妥当かなぁ、と考えることはありました」「わたしも同じで、まず死刑を考えました」と答えた。 これについて、地裁総務課長が会見終了後「評議の中のこととなると、守秘義務違反になる。今回の発言はグレーゾーン」と指摘。 また死刑制度の質問に、1人が「評議以外の時間に裁判員の方と話したが、死刑廃止論の方もいた」と答えた部分についても、総務課長は「守秘義務違反とは断言できない」としながらも配慮を求めた。 【共同通信】
|