気まま探索(デキテナイ)日記(千葉の辺りで育児中)

一言メッセージ :2時までは寝付けない体

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monko-lab(実験&園芸)

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米のとぎ汁再生液肥をつくってみよう。

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我が家はカナダ特有のベースメント(半地下)の部屋ゆえにベランダがない。二重窓の隙間で、ちまちまと家庭菜園を楽しんでいる訳ですが、カナダは日本に比べて、家庭菜園用の土や肥料が充実していない。(みつけられないだけか?)
苗を購入したさいに、肥料も買い求めたのだけど、オーガニックの液肥は2Lで$20くらいしたので、手を出す気になれず嫌だったけど、青い毒々しい色をした化学肥料を購入。

でも、やっぱり化学肥料は使うのが抵抗あって、使わずにいたら植物の元気がなくなってしまった。それで仕方なく、化学肥料を少しあげてみたりしていた。

でも、とうとうトマトの葉が黄色くなってきてしまった。

そんななか、パンを作るためのイーストを購入してきた夜のこと。モンタが『そういえば・・・』と何かを思い出したかのようにこそこそとはじめた。

そうしてつくった有機肥料はみごとにトマトの葉をよみがえらせ、バジルの背ものばしてくれた。



今回紹介するのは元手は全くかからない、家庭にあるもので簡単に有機肥料がつくれる方法。米のとぎ汁をリサイクルする方法として植物にかけるという話もあるけれど、そのままかけたのでは、少し植物に負担がかかりすぎてしまうので、この方法をおすすめしたい。こうしてできた液肥は窒素とリンを含んだ液体肥料になる。

用意するもの
米のとぎ汁、味噌小さじ1/3(味噌汁の残りでもOK)
あればイースト菌小さじ1/3

作り方
米のとぎ汁をヨーグルトなどのカップにとっておき、味噌、イースト菌をいれよく溶かす。
暖かい場所に1日おき発酵させる。ぶくぶくと白い泡がでて、堆肥の強烈な匂いのする液肥のできあがり。カップの底にでんぷん質などがたまるけれど、そのまま米のとぎ汁をつぎたすことで、何回でも液肥をくりかえしつくれる。

注意
こうして作った液肥は大変強いので、必ず10倍に薄めて使ってください!!


なぜ、米のとぎ汁が液肥になるかというと・・・
米のとぎ汁の中に含まれるぬかの中にはタンパク質があって、肥料成分の窒素やリンが含んでいる。でも、そのままだと植物が利用しにくいのでタンパク質を分解した方が良い。そこで味噌を入れると、タンパク質が味噌の麹によって分解され、アミノ酸になるのである。ぬかの中のデンプンは肥料としては役立たない。米のとぎ汁をそのまま土に撒くと土が堅くなるらしいが、これはデンプンのせいかもしれない。
そこで、デンプンも麹で分解してブドウ糖にしてしまう。このままでも良いけど、イーストを入れてブドウ糖をさらにアルコールと二酸化炭素にする。この時のアルコールは空気中の酢酸菌に分解され酢酸になる(匂いの原因)。これで、植物にとって、必要のないデンプンは分解され、植物に必要な窒素とリンが残る。暖かいとこに置くのは発酵を促進させるため。でも、酢酸は植物にとってどうなんだろう?分解されるだろうけど、土が酸性になるかもしれない。というわけで、酸を中和するためにさらにタマゴの殻を入れて実験中。


この液肥にも弱点があり、3代要素ともいうべき、カリが含まれていない。カリはコースー豆のかすに含まれているが、コーヒー豆のカスには、植物の根の生長を阻害する成分も含まれているということなので、ちょっと注意したい。


と、こんなにいろいろ知っていたくせに、化学肥料を延々と吟味して買ったモンタ君、結局無駄遣いしたから来月はおこづかいなしだ!!





*これを試してみて、枯れちゃったよーなどの苦情はいっさい受け付けません。うちではこれがうまくいきましたが、自己責任でおねがいします。あしからず・・・・・

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私日本にいたとき米のとぎ汁は観葉植物や庭の家庭菜園に直接あげてました。小学校でもEMと呼ばれる肥料を学校花壇にあげてたのを思い出しました。私も作ってみます!!いい情報をありがと!!

2006/7/29(土) 午前 5:49 [ rir*i*chi ]

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リサイクルですな 地下は意外と広いのでうらやましーです。そうそう江戸門子さんちのキッチンには生ゴミ粉砕マシーンは着いてますか?あれは楽ですよねでもあのゴミの行方は?不明です。

2006/7/29(土) 午前 6:26 tmn*w5*2

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もん子さん(^^♪…いい事教えてもらいました、一度試してみますヽ(^o^)丿『傑作』に推薦 ヽ(`Д´)/それだ!

2006/7/29(土) 午後 3:54 ま〜くん

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とってもためになるレクチャーでした。うれしい。私もさびしいわが部屋のベランダで何か育てたいなあっておもってたんです。作りはじめたらさっそくモン子とモンタの有機肥料ためしてみます。ありがとうございました。いったいモンタくんって何者だ・・・とっても気になります。

2006/7/30(日) 午前 3:24 [ 夏みかん ]

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ririiochiさん>足りない成分、カリは灰がいいそうです。BBQのあとの木炭なんて最高なんじゃないかといっていました。

2006/7/30(日) 午後 10:36 江戸もん子

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Vmaxさん>生ゴミ粉砕マシーンはもってません。欲しいですけど。ミミズのがいい肥料をつくてくれるらしいので、のちのち検討したいです

2006/7/30(日) 午後 10:37 江戸もん子

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まーくんさん>傑作ぽちっと、ありがとうございます。

2006/7/30(日) 午後 10:38 江戸もん子

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みかんさん>モンタは変なことに詳しいのです。たまに着いていけなくなります

2006/7/30(日) 午後 10:41 江戸もん子

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monko-lab『米のとぎ汁再生液肥をつくってみよう。』にて理論に ついて書きましたが、モンタ君の検閲により、一部修正をしました。 参考にされる方は、もう一度『米のとぎ汁再生液肥をつくってみよう。』 http://blogs.yahoo.co.jp/nyago06/14591207.html をお読みください

2006/7/29(土) 午後 1:25 [ 気まま探索日記 ]

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