共産党の志位和夫委員長は18日の記者会見で、核兵器搭載能力を維持した米原子力潜水艦が日本に寄港している可能性を問う質問主意書を衆院に提出したと発表した。(1)「潜水艦に核巡航ミサイルを配備する能力を維持」と明記した米政府の94年の核態勢見直し(NPR)(2)「アジアでの拡大抑止は若干のロサンゼルス級攻撃型原潜の核巡航ミサイルの配備に大きく依存している」との09年5月の米議会委員会最終報告--などの米側文書を根拠に、「今、(核の)持ち込みは起こり得ない」という岡田克也外相の国会答弁に疑問を呈している。
同党の調査によると、改良型を含むロサンゼルス級原潜の日本への寄港は00~09年の10年間で累計479回に上る。志位氏は会見で「これは現に起こっている問題だ。岡田外相の答弁は事実誤認だと強く言いたい」と述べた。【中田卓二】
毎日新聞 2010年3月18日 22時15分