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【政治】

民主・生方副幹事長解任へ 「執行部批判」理由に

2010年3月18日 21時27分

 民主党の生方幸夫副幹事長は18日午後、政治資金問題に絡み、党執行部の一員では初めて、小沢一郎幹事長の辞任を事実上要求した。生方氏はこれまでも党運営を批判しており、執行部は発言を問題視。緊急の副幹事長会議を開いて、副幹事長職の辞表提出を求める方針で一致した。応じない場合は来週の党常任幹事会(常幹)で解任する方針。小沢一郎幹事長も最終的には解任方針を了承した。後任に辻恵衆院議員を充てる方針だ。

 党内からは「耳に痛い話をした人が辞表(提出)を迫られるのは極めてよろしくない」(野田佳彦財務副大臣)と批判的意見が相次いでおり、党運営をめぐる亀裂が明確になった。

 生方氏は「国民の納得が得られなければ幹事長を辞任すべきだというのが党内のマジョリティー(多数派)だ」と記者団に表明。一部報道機関のインタビューで、小沢氏の下での党運営について「中央集権的だ。権限と財源をどなたか一人が握っている」と指摘した。

 これに対し鳩山由紀夫首相は18日夜、官邸で記者団に「執行部批判はあっていい。ただ党の中ですればいい話で、メディアに向かってするのは潔いのか」と生方氏に疑問を表明。輿石東幹事長代行は記者会見で「いかがなものか」と批判した。

(共同)
 

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