鳩山由紀夫首相は18日午前、沖縄県の米軍普天間基地の移設問題について「3月中に政府案をまとめる。米国政府にも理解を求め、特に国民の皆さん、といっても沖縄県民が中心かもしれないが、沖縄の皆さんにも理解を求める」と強調した。首相公邸前で記者団に語った。
移設先を巡っては「いま、随時検討している段階だ」と述べるにとどめた。そのうえで「私どもとして、しっかりと対処していくから、我々の考え方に皆さん方も理解していただきたい」と語った。
平野博文官房長官は同日午前の記者会見で、3月中にまとめる予定の移設先の政府案について「地元や米国との調整があるから、確定しても交渉していく中で修正が入ってくるだろう」と指摘。「そういう意味で『基本的考え方』だ」と述べ、米国や沖縄県との調整過程で変更する可能性があるとの認識を示した。(12:01)