民主党の小沢一郎幹事長と自民党の与謝野馨元財務相が18日昼、都内のホテルで顔を合わせた。与謝野氏による新党結成が注目されているだけに「密談をしたのでは」と憶測を呼んでいる。
関係者によると、2人が顔をそろえたのは、「ANAインターコンチネンタルホテル東京」(港区)で正午から約1時間行われた「ジョン万次郎の会」の理事会。同会は日米の草の根民間交流を進める目的で設立され、小沢氏が会長、与謝野氏が副会長を務めている。
ある出席者は「小沢氏と与謝野氏という話題の2人がそろったので、出席者はみんなジロジロと見ていた。世間話はしていたようだが、さすがに込み入った話をしていたようには見えなかった」と、現場の空気を語った。
ただ、2007年の大連立騒動時には、理事会後に小沢、与謝野両氏が別室に入っていく姿が目撃されている。今回も2人の共通の趣味である囲碁でもしながら、政局について話し込んだ可能性はないのか。
小沢、与謝野両氏に近い永田町有力筋は「今日は理事会だけ。予定もあり、終了後すぐにホテルを出た。ホテルには囲碁サロンがあり、2人はちょくちょく顔を合わせているようだが、最近、2人が対局したことはない」と話している。
与謝野氏とすれば、新党結成に向けラブコールを送ってきた鳩山邦夫元総務相や、所属する自民党の谷垣禎一総裁と会う前に与党の剛腕幹事長に会った形。波紋を広げそうだ。