記者日記

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

高校の役割 /埼玉

 先日、重度の知的障害者を公立高校に受け入れてほしいと、障害者本人や保護者らが県庁で記者会見した。「中学まで地元の学校に通い、地域で生活してきた。特別養護学校では地域に溶け込めない」と親たちは訴えた。

 高校は義務教育でない以上、学力で選別するのが本来のあり方だろう。だが、会見した保護者らは「定員割れを起こしている学校では、健常者なら入試が0点でも合格させているのに、障害児ではそれがないのはおかしい」と。

 高校進学率が97%を超え、実態が義務教育に近付いているのは事実だ。そして九九やローマ字すらマスターしていない高校生が現にいる。

 4月から高校が無償化される。この機会に、高校に社会が何を求めているのか、どうあるべきかをもっと議論する必要があるのではないか。【西田真季子】

毎日新聞 2010年3月17日 地方版

PR情報

 
郷土料理百選
地域体験イベント検索

おすすめ情報

注目ブランド