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記者日記:救急搬送 /埼玉

 手足にまひがある76歳の男性(77歳で死亡)を救急隊員が救急車に搬送する際、男性の肩を骨折させたとして、さいたま地裁は、消防署を管轄する事務組合に男性の妻への慰謝料の支払いを命じた。しかし、会見での妻の表情は険しかった。「今も予防策は何も明らかにされていない。夫の事故を無駄にしてほしくない」

 高齢者はけがをしやすいうえ、その後の生活に及ぼす危険性は、若者とは大きく異なる。91歳の祖父が5年前に転倒して足を骨折した時には「治療期間中に筋力が衰え、寝たきりになるのでは」と親族中で心配したことを思い出す。

 組合は、事故後に管轄内の4消防署で介護施設の職員を招くなどして高齢者搬送の研修会を一度開いたと説明するが、事故原因の検証などはしなかったという。研修の中身より実施した事実だけが大切なのかと疑う。【飼手勇介】

毎日新聞 2010年3月18日 地方版

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