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政治

普天間移設 米に2案提示へ シュワブ陸上とホワイトビーチ沖 (03/18 16:06)

 政府は18日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先として、沖縄県内のキャンプ・シュワブ(名護市)陸上部と、米軍ホワイトビーチ(うるま市)沖の両案を軸に、米側と交渉に入る方針を固めた。月内にも米側に提示する。ただ、両案は過去の協議で頓挫した経緯があり、県外移設を求める沖縄県民の反発も必至だ。交渉は難航が予想される。

 鳩山由紀夫首相は同日午前、公邸前で記者団に「月内に政府案をまとめる。米政府に理解を求め、国民、といっても沖縄県民が中心かもしれないが、理解を求める」と、県内移設を軸に検討していることを示唆した。

 首相は昨年の衆院選で「最低でも県外(移設)」と訴え、政権交代後、シュワブ沿岸部移設を白紙に戻した。県内に決まれば「公約違反」との批判は必至で、政権の責任を問う声が高まる可能性もある。このため、政府は並行して県外移設案の検討も続ける。

 シュワブ陸上案は、500メートル級のヘリ離着陸帯か1500メートル級の滑走路を設置し、訓練を徳之島(鹿児島県)などに分散移転。北沢俊美防衛相や与党の国民新党が推している。

 一方、勝連(かつれん)半島にあるホワイトビーチ沖の埋め立て案は、沖合の津堅(つけん)島か浮原(うきばる)島周辺を造成し、1800メートル級の滑走路を整備。平野博文官房長官が積極姿勢を示している。

 ただ、両案は過去に米側が難色を示しており、地元自治体は既に反対を表明。政府は交渉に影響があるとして案を公表せず、水面下で調整に入る方針だ。

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