コラム:生活・趣味
盲目になった兵士が「舌」で視界を回復か!?
2010年3月17日 8時16分 (ロケットニュース24)
イラクの戦場で爆撃により盲目になった兵士が、視覚を補う革命的な機器により、視界を回復しようとしている。現在開発が進められている『ブレインポートシステム』という機器により、兵士は手紙を書くことが出来るようになったとのことだ。この機器は『舌』を使って、視覚を補うという。一体どのような仕組みなのだろうか。
イギリス兵のクレイグ・ランドバーグさんは3年前、イラクの戦場でロケット弾の被害に遭い盲目になった。以来視界は失われてしまった。だが、クレイグさんはブレインポートシステムの開発試験に参加し、失った視界を取り戻そうとしている。
このブレインポートシステムは、舌で目の感覚を補うユニークな機器だ。仕組みは以下の通りである。
機器は非常にシンプルに作られている。サングラスと『ロリポップ(棒のついた飴という意味)』と呼ばれている3cm四方の板がワンセットになっている。サングラスにはカメラが装備されており、物を見る役割を果たす。カメラが捉えた映像は電気信号に変換され、ロリポップに送られる。ロリポップの表面には、無数の点(ドット)がありドットから電気刺激が舌に伝わる。つまりカメラ映像が、ドット画のように舌の上に再現される仕組みなのだ。視力を補うのではなく、舌の感触を利用して、見ることを助ける機器なのである。
開発者によれば、電気刺激は味覚の邪魔をしないとのことだ。個人差はあるものの、誰でも2~10時間の訓練を受けると、物を見ることが可能になるという。また、盲導犬などの補助に比べてはるかに安価で購入出来るため、コスト面でも注目を集めている。しかし、この機器には難点もある。口にロリポップを入れながら物を見るため、会話が出来ない。それから食事中に使うことが出来ないのだ。
今後はより小型化を進め、歯の後ろか口の上側に装着する形に改良を進めるとのことだ。クレイグさんはこの機器のおかげで、本を読み、手紙を書き、独立歩行も可能になったという。「僕が最初に舌で感じ取った文字は『A』だ。書かれている文字が『A』だと分かった瞬間は本当に素晴らしかった」と喜びを語るクレイグさん。ブレインポート開発の進展に、さらなる期待が高まっている。
■参考リンク
FoxNews
champnews.com
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