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女川プルサーマル推進意見書 民主3議員が反対
宮城県議会2月定例会は17日、東北電力女川原発3号機(女川町、石巻市)のプルサーマル計画実施に当たり、住民の理解をさらに得るよう求めた意見書案を賛成多数で可決した。民主党系の改革みやぎ(12人)は党所属議員3人が反対した。プルサーマル計画推進の党方針に沿い、賛成に回った議員と対応が分かれた。
意見書案は県と女川町、石巻市が計画実施に同意したことを踏まえ、プルサーマルを含む核燃料サイクル政策推進のため、住民理解を得る努力の継続を求めた。
採決では、改革みやぎの3人と社民党4人、共産党2人が反対。自民党・県民会議の37人と改革みやぎの9人、公明党4人、21世紀クラブ1人が賛成した。
プルサーマル計画への慎重な対応を求めた市民団体の請願は、逆に賛成少数で不採択となった。
民主党は昨年の衆院選マニフェスト(政権公約)に「原子力利用について着実に取り組む」と明記。昨年12月、当時の菅直人科学技術担当相が「政権が代わっても政府の姿勢は変わらず、確実にプルサーマル計画を進める」と表明している。
反対した改革みやぎの3人はいずれも党県連の常任幹事。取材に対し「党の方針と立場は同じだが議論が尽くされていない」「原発地域の代表として問題提起したかった」などと理由を語った。1人は会派の役職を辞める考えを示した。
会派内では「県民には意見が真っ向から対立しているように映る。会派の分裂につながらないか心配だ」と懸念が出た。
2010年03月18日木曜日
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