米国務次官補「金総書記の寿命はあと3年」(下)
医学関連の情報を総動員して予測
韓国政府高官は最近、「北朝鮮は3年以内に三男ジョンウン氏にすべての権力を継承させるための作業を急いでいる」とコメントしたが、これは金総書記の健康状態とも関連があるようだ。脳卒中で倒れて以降、金総書記のここ1年間の写真や映像を分析すると、手の色が黒ずんでいる一方で、爪は非常に白いことから、腎臓にも問題があるのではないかと推測されている。昨年8月にクリントン元大統領が金総書記と面会した際には、米国は応急医学の専門医を同行させるなどして、金総書記の健康状態に関する情報をさまざまな角度から収集したという。
この日の会合でキャンベル次官補は、金総書記からジョンウン氏への権力継承状況について、金日成(キム・イルソン)主席から金総書記のときと比べ、「完全に異なっている」と表現したという。金総書記は10年以上にわたり後継者としての教育を受けたが、ジョンウン氏はそのような教育は受けていないということだ。米国はスイスの国際学校でジョンウン氏を指導した教師にインタビューを行い、ジョンウン氏の性格や知的能力などに関する情報を集めたという。これは、この会合の出席者が明らかにした。
出席者たちは、「北朝鮮の後継者は金総書記の指名によってすぐさま決まるため、ジョンウン氏が権力を承継するに当たって、それほど問題はないはずだ」「ジョンウン氏が後継者となれば、2年以内に大きな混乱が起こるだろう」「(混乱は)2年ではなく、4年か5年以内に生じるはずだ」「今北朝鮮の住民が抱いている不満を利用すれば、北朝鮮で何らかの変化を引き出すことができる」などの発言を行った。キャンベル次官補は会合の最後に、「(出席者の発言は)金正日体制が長続きすることはなく、若いジョンウン氏に権力が一気に集中するようになれば危険、という趣旨として理解する」という発言で締めくくったという。ある出席者は、「1990年代半ばに北朝鮮でクーデターや粛正の動きがあったことを次官補に話すと、非常に関心を示していた」と述べた。
アン・ヨンヒョン記者
李竜洙(イ・ヨンス)記者
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