米国務次官補「金総書記の寿命はあと3年」(上)
医学関連の情報を総動員して予測
米政権で韓半島(朝鮮半島)問題を担当する国務省のキャンベル次官補(東アジア・太平洋担当)は、韓国滞在中の先月3日、非公開の席で、金正日(キム・ジョンイル)総書記(69、写真)の寿命について発言した。その内容は、「あらゆる医学的な情報を総合して考えると、(金総書記の寿命は)あと3年ぐらいだろう」というものだった。これは16日、複数の消息筋が明らかにした。
それらの情報によると、キャンベル次官補は先月3日、元政府高官の脱北者3人、自由先進党の朴宣映(パク・ソニョン)議員、民主党のチャン・サン最高委員、デイリーNKのハン・ギホン発行人らを非公開で米国大使館に招待し、北朝鮮情勢や後継者問題などについて、1時間30分ほど意見を交換した。この会合にはスティーブンス駐韓米大使も同席していた。
この席でキャンベル次官補は、「北朝鮮体制について知りたい」と口火を切り、「金総書記はあとどれぐらい生き延びると思うか」という趣旨の質問を行った。すると、ある出席者A氏は「あと5年は大丈夫だろう」と述べ、別の出席者B氏は「5年を超えるのは難しいのでは」と発言した。これに対し、キャンベル次官補は、「あらゆる医学的な情報を総合すると、B氏の予想が正しいようだ。われわれも3年ほどだと考えている」と語ったという。
米国が昨年末から韓国に対し、北朝鮮の急変事態に備える韓米合同の訓練を提案しているのも、「金総書記の寿命」に対する判断と関連があるものとみられる。マレン米合同参謀議長は昨年10月にソウルで開催された韓米軍事委員会(MCM)の会合で、さらにシャープ駐韓米軍指令官も今年の初めに、韓国軍に対して急変事態に備えた合同訓練の実施を提案したという。韓米連合軍は金総書記が死亡するなどの急変事態に備えた「作戦計画5029」を取りまとめているが、これらの訓練が実際に行われたことはない。米国は現在実施中の韓米合同軍事演習「キーリゾルブ」でも、有事の際に核兵器や化学兵器など、北朝鮮の大量破壊兵器(WMD)の除去を専門に行う特殊部隊を参加させている。
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