Twitterで勉強会カリスマ主催者、美崎さんのコラムを紹介したのですが、そのときに
今年は自分にとって勉強会元年ですが、世の中も勉強会元年になりそう
とつぶやいたのが美崎さん(フォローしてもらっていた)の目にとまったようで、ReTweetしてもらい、その結果自分のフォローが3割も増えました。
2010年が自分にとっての「勉強会元年」であることは間違いない。
昨年秋に地方から東京に転職し、これまで地理的な問題で参加できなかった多くの勉強会に顔を出すことができるようになったし、実際そうしようと考えていますので。
そして参加して気づいたのですが、昨年巷間くらいから始まった勉強会・読書会がいくつもありますし、今年に入ってからもこれから立ち上げようという動きが活発になっています。
もちろん冒頭に掲げた美崎さんのコラムもありますし、勉強会経由で実際に書籍を出版したという人も何人もいます(美崎さんもその一人ですね)。
実際に2010年が「勉強会元年」といわれるようになれば、どこかの評論家がその理由を分析してくれると思うのですが、先取りしてしまいましょう。
2010年は、勉強会元年となります。
ここではビジネス勉強会に限定しますが、目的を同じくする有志が立ち上げ、その目的に応じたテーマや書籍などをもとに、議論や意見交換を行うことで知識の共有やビジネスに対する姿勢の向上を目指す会を、勉強会と定義します。
そこには企業・業種や年代といった縛りはなく、志を同じくするならば誰でも参加でき、また参加者はみな平等の立場となっています。
(司会や主催者はいますが、会の進行を行うのが役目であり、自分の考え方を押しつけるものではないという意味で、「平等」としています)
そういった勉強会が、これまでごく一部の人の間で回していたのが、今年以降は社会的にも認知されるようになってくるわけです。
1. その最も大きな理由は、勤め先に頼れなくなったこと。
雇用先にぶら下がっていれば何とかなった時代は、2008年のリーマンショックを契機に、すでに過去のものとなっています。
しがみつこうと思ってもいつ切り捨てられるかわからないどころか、しがみついた先の企業がなくなることだってあるわけです。
結局自分がビジネス社会で生き残るためには、自分自身のスキルアップが必須になってきているのです。
そういったスキルアップは、もはや企業側では行ってくれない。自分から能動的に動いてこそ、身につくものです。
2. ふたつめの理由として、スキルアップそのものが目的であること。
対比としては、どこかの企業が同じような勉強会を開催したとして、その企業が何を目的としているかを考えれば明らかでしょう。自社の利益につながるから、勉強会を開催しているわけです。
ですが有志の勉強会は、主催者の金銭的利益を目的とするわけではなく、むしろ持ち出しになっているくらいのはず。
それでも新たな知を吸収し、情報を共有することのほうが、金銭的利益よりもっとずっと大きなものだという立場なのです。
今後トレンドとなり得る、「社会起業家」につながる部分でもあるでしょうか。
3. 最後に、参加のハードルが非常に低いことを3つめの理由としておきます。
費用もほとんどかかりません。多くは無料で、支払うとしても会場費の頭割り程度の参加費となっています。
あとは志と興味を持ち、読書会なら課題本を読んでくるだけで、準備完了です。
ただ、いつどこでどんな勉強会が行われているか、わからない人も多いと思います。というか、自分も把握できていません。
IT関連だと「IT勉強会カレンダー」というサイトがあるのですが、これのビジネス勉強会版、どこかにないでしょうか。
なかったら……作る?
作ったらどうやってメンテしていく?
賛同者を募って、Wikiシステムでよってたかって作り上げられるかなあ?