沖縄放送局

2010年3月17日 21時13分更新

伊波市長衆安保委員と会談

アメリカ軍普天間基地の地元宜野湾市の伊波市長は(ぎのわん・いは)沖縄を視察のために訪れた衆議院安全保障委員会の委員と会談し、普天間基地に所属するほとんどの部隊はいずれグアムに移転するという見方を示した上で県内移設はすべきではないという考えを強調しました。

この中で衆議院安全保障委員会の安住委員長は(あずみ)「政府が普天間基地の移設先を検討しているが4月、5月と佳境を迎える現地の状況について伺い、国会の場で議論を重ねたい」と視察の目的を説明しました。

これに対し、宜野湾市の伊波市長はアメリカ側の報告書を分析した結果について言及し、普天間基地に所属するほとんどの部隊はいずれグアムに移転し、海兵隊の中心もグアムに移るという見方を示した上で県内移設はすべきではないという考えを強調しました。

会談を終えた伊波市長は普天間基地の移設先について記者団に対し、「基地の固定化だけは絶対、許してはならない。一方でこれ以上県内に基地はいらないので場合によっては県外の施設を利用しながらグアムへの移設を目指すべきだ」と述べました。