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田川市議会:来年度予算案 教育費を増額修正--総務文教委 /福岡

 ◇少人数学級の人件費で

 田川市議会総務文教委員会(古木英憲委員長)は15日、10年度一般会計当初予算案を1438万円増額修正して可決した。少人数学級を進めるために教育費を増やした。本会議でも可決の見通しで、4月から市内では新たに4クラスの20人学級が実現する。

 増額分は35人以上の学級編成となっている小学校4校で臨時講師各1人を雇用するための人件費。具体的には弓削田、後藤寺、大藪、田川4小が該当する。講師は2、3年生の4学級を担当する。不足する歳入分は財政調整基金からの繰入金をあてる。

 予算案の修正は6対1の賛成多数で可決された。本会議で可決されれば一般会計当初予算額は245億5875万円となる。

 予算の増額修正は地方自治法により、首長の予算提出権を侵さない限りで認められている。ただ、総務省によると、実際に適用されるケースは珍しく、田川市では初めて。

 市は少人数学級について「11年度導入に向け、10年度に準備・研究する」との方針を説明していた。同委の佐々木允副委員長(28)は「市に導入を先延ばしされていた感があり、議会の意思として前倒しで導入すべきだと考えた。基金取り崩しに値する施策だと思う」と説明している。

 思わぬ予算づけに市教委は「4月までに人選を急ぐ必要がある」と困惑しつつも歓迎。尾垣有三教育長は「特に低学年への少人数学級導入は学力向上効果が実証されている。財政難の折にありがたく、実現に向け頑張りたい」と話している。【林田雅浩】

〔筑豊版〕

毎日新聞 2010年3月16日 地方版

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