2010年3月17日 18時52分更新
岡山弁護士会に所属する弁護士が、容疑者に面会する回数を水増しして報告して、国選弁護の報酬を不正に多く受け取ったとして詐欺の罪で起訴されました。
起訴されたのは岡山弁護士会に所属する黒瀬文平被告(68)です。起訴状などによりますと、黒瀬弁護士は容疑者が起訴される前に国の費用で弁護士を依頼出来る制度を悪用し、平成19年の3月からおととし5月ごろまでの間、6件の事件で弁護を担当した際、容疑者と面会した回数を実際よりも20回あまり水増しした報告書を提出し、正当な報酬よりもおよそ30万円多い、60万円あまりをだまし取っていたとして詐欺の罪に問われています。
調べに対して黒瀬弁護士は「面会した回数で報酬をもらうとは知らなかった。勘違いで故意ではない」と話し容疑を否認しているということです。
起訴を受けて岡山弁護士会の東隆司会長は「弁護士による不祥事が刑事裁判の対象となったことは極めて遺憾。裁判の経過を見守りたい」というコメントを出しました。