福岡市西区の能古島(のこのしま)で同市博多区の会社員、諸賀礼子さん(32)の遺体が見つかった事件で、諸賀さんが失跡する直前に男女の言い争う声を近所の人が聞いていたことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は事件との関連を調べている。また遺体の一部は、袋などで包まれて博多湾に遺棄された可能性が高いという。
捜査関係者によると、諸賀さんは今月5日夜に勤務先を退社したのを最後に行方がわからなくなっていた。自宅アパートに帰宅した形跡はあるという。翌6日朝、参加予定だったゴルフコンペに現れず、連絡がつかなくなった。近所の人が今月上旬の夜に男女の言い争う声を聞いていたという。
能古島で見つかった遺体は切断面以外に損傷がそれほどなく、県警は袋などで包まれていたのが漂流中に取れたとみている。潮流や発見状況から博多湾で遺棄された可能性が高いという。