中日新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

とよた五平餅“新車”披露へ B級グルメに名乗り

2010年3月16日 17時11分

五平餅を車の形にするための木型を持つ野田学会長=愛知県豊田市で

写真

 “新型”五平餅(もち)で街おこし−。リコール問題などに揺れるトヨタ自動車の本社がある愛知県豊田市で、五平餅を扱う店が立ち上がった。中山間地を中心に点在する55店が「とよた五平餅学会」をつくり、豊田の特産品として定義。車をかたどった五平餅を売り出し、ブランド化を狙う。20日から始まる同市や名古屋市のイベントで披露し、ゆくゆくはB級グルメの祭典「B−1グランプリ」参加を目指す。

 仕掛け人は、豊田市内で味噌(みそ)造りに取り組む野田味噌商店の野田清衛さん(53)。足助や下山など市内各地に、味や大きさ、形でさまざまな五平餅があることを知り、市などと調べてみた。

 50店以上が五平餅をそれぞれ名物として売り出していることが判明。地元で慣れ親しんだ味を「豊田ブランド」として特産化しようと組織化を進めた。

 賛同者が1月に学会を設立。まず「とよた五平餅」の定義づくりに取り組んだ。各店の「秘伝」の味はそのままに、米は市内産▽たれは国産大豆を使った味噌▽くしは間伐材−の3点だけを決めた。

 同時に目玉商品づくりも。世界同時不況による景気の低迷や、リコール問題が押し寄せる街を「少しでも元気にしたい」との思いから、車の形の五平餅作りにたどりついた。

 “新車”は、いずれも20〜22日に名古屋市千種区の吹上ホールである「なごや食フェスタ」と、豊田市の中心市街地で開かれる「とよたまちパワーフェスタ2010スプリング」で1本250円で発売する。

 今後は統一ロゴや市内の五平餅店のマップづくりに取り組む。学会長でもある野田さんは「五平餅から、日本の食文化を考えるきっかけにもつなげたい」と話している。

 (中日新聞)

 

この記事を印刷する

広告
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ