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能古島の女性遺体は32歳会社員、6日から不明

割れた窓ガラス(下)を段ボールでふさいだままの諸賀さん宅(16日午後8時6分、福岡市博多区堅粕で)=江口聡子撮影

 福岡市西区能古の能古島の海水浴場で15日に発見された女性の切断遺体は、福岡市博多区堅粕5、会社員諸賀(もろが)礼子さん(32)であることが16日、福岡県警の調べでわかった。

 諸賀さんは6日から行方がわからなくなっており、3日頃から連日、諸賀さんが住むアパートでは男女が激しく言い争っていたのが目撃されていた。県警は、諸賀さんがトラブルに巻き込まれて殺害された後、切断され海中に遺棄されたとみて、交友関係を捜査している。

 発表によると、諸賀さんは一人暮らしで、5日午後7時頃、勤務先の同県筑紫野市の医薬品卸会社を1人で退社。6日のゴルフコンペに参加する予定だったが、集合時間になっても姿を見せなかった。上司がアパートを訪ねたところ不在で、携帯電話もつながらなくなっていたという。

 家族が7日、県警に捜索願を提出。捜査員が室内を調べたところ、玄関ドアは施錠され、部屋には財布が残されていた。室内は荒らされていなかったが、ベランダの窓ガラスが割れていた。

 関係者によると、諸賀さんのアパートの入り口や通路で3日頃、男女が1時間以上にわたって言い争っていた。男は「恐れるものがないくらい好きだ」「お前を殺すこともできる」「警察に捕まっても恐れることはない」と大声でどなっていたという。

 遺体はへそ下から両足の付け根までの部分で、500円硬貨ほどの大きさのあざが2か所あった。司法解剖の結果、死後1週間〜10日とみられ、DNA鑑定で諸賀さんと判明した。

2010年3月17日  読売新聞)
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