• The Wall Street Journal

【オピニオン】政治家は日銀への圧力を再考するべき

  • 印刷 印刷
  • 共有:
  • ブックマーク:
  • 文字サイズ:

 日本の政治家は日銀にさらなるデフレ対策を講じるよう促している。日銀は17日に終わる金融政策決定会合で、これに応えるべく、新たな施策を討議する公算が大きい。ウォール・ストリート・ジャーナルは、日本のみならず世界の政治家に対し、中銀にこれ以上圧力をかけることを再考するよう提言したい。

Bloomberg

日銀の白川総裁

 日銀は現在、「新型オペ」で金融機関に年0.1%の低金利で約10兆円資金供給しているが、会合では供給資金の20兆円への倍増を検討する見通しだ。しかし、日本経済が必要な刺激はこの種の金融緩和ではない。マネタリーベースを増やしても、企業や家計に支出を促すことは不可能だ。日本経済が必要としているのは、一層多くのキャッシュではなく、成長を誘発する構造改革なのだ。

 いずれの国の政治家も、保護主義的ロビー団体や労働組合、補助金の対象業界など、競争を阻害する組織に抵抗を示すより、むしろ中銀に責任を転嫁する傾向にある。日本が陥った状況は、こうした政治家にとっての教訓とも言えるだろう。

Copyright @ 2009 Wall Street Journal Japan KK. All Rights Reserved

本サービスが提供する記事及びその他保護可能な知的財産(以下、「本コンテンツ」とする)は、弊社もしくはニュース提供会社の財産であり、著作権及びその他の知的財産法で保護されています。 個人利用の目的で、本サービスから入手した記事、もしくは記事の一部を電子媒体以外方法でコピーして数名に無料で配布することは構いませんが、本サービスと同じ形式で著作権及びその他の知的財産権に関する表示を記載すること、出典・典拠及び「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版が使用することを許諾します」もしくは「バロンズ・オンラインが使用することを許諾します」という表現を適宜含めなければなりません。

 

  • メール
  • 印刷
  •  
  •  
日経225平均 10,796.74 75.03 0.70
ダウ工業株30種平均 10,685.98 43.83 0.41
TOPIX 943.72 5.62 0.60
為替:ドル―円 90.33 90.37
原油 82.08 0.38 81.70
*終値

投資に役立つ最新分析

日本版コラム〔3月12日更新〕