1020ヘクタール人工島を提案 勝連沖案の概要判明
3月16日10時10分配信 琉球新報
米軍普天間飛行場移設の勝連半島沖埋め立て案 |
提案者は、日米特別行動委員会(SACO)と米軍再編のころにも勝連半島沖埋め立て案を提唱していた沖縄商工会議所の太田範雄名誉会頭。民主党の犬塚直史参院議員の仲介で北沢俊美防衛相と会った。太田氏によると平野博文官房長官の側近にも説明したという。
同じ場所を埋め立てて米軍と自衛隊の統合基地を造る構想は、米軍再編協議の2005年当時、大阪大学准教授で、現在は在沖米海兵隊外交政策部(G5)次長を務めるロバート・エルドリッジ氏が提言していた。海兵隊の運用にもかなっているとされた。関係者によると、今回も同氏が平野官房長官に会い構想を説明しているという。
太田氏の案では、名護市辺野古沿岸部への日米合意案の埋め立て面積160ヘクタールの6倍以上となる。平安座島と宮城島の間を埋め立て石油コンビナートを造った際の埋め立て面積約194ヘクタールの5倍ともなり、環境への影響は避けられない。
人工島造成は2段階で、第1段階は普天間移設先として約400ヘクタールを埋め立て、3000メートルの滑走路を造る。その後、さらに造成して飛行場とヘリポート部分は最終的に710ヘクタールまで埋め立て、港湾施設区域に50ヘクタール、米軍補給施設区域に102ヘクタール、自衛隊基地部分として159ヘクタールを造成し、軍港と空自那覇基地の部隊を移駐させる。人工島部分は、浮原島と南浮原島は埋め立てない。
太田氏の構想では、空自と軍港を併設せず普天間を単独で移設させる案も用意しており、その場合、位置は浮原島と宮城島の間を約200ヘクタール埋め立てて、1800メートルの滑走路を造る。
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最終更新:3月16日10時10分
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