2010年 3月 16日
岡山市内の中学校で卒業式
巣立ちの春です、岡山市内のすべての市立中学校で16日、卒業式が行われ、6115人が学び舎を後にしました。このうち岡山市中区の高島中学校では5クラス167人が門出の日を迎えました。式では橋本拓治校長から卒業生代表の今井健雄君に卒業証書が手渡されました。そして、橋本校長が手作りのパネルを使い、「校訓である自立・誠実・創意を続けていれば周囲の人と心がつながり、幸せになれます」とはなむけの言葉を贈りました。このあと卒業生を代表して渡辺亮典君が別れの言葉を述べました。16日は岡山市内のすべての市立中学校38校で卒業式が行われ、6115人が思い出の学び舎を巣立ちました。

「四国遍路」世界遺産登録へ再挑戦
四国八十八カ所霊場と遍路道の世界遺産への登録を目指す協議会が16日、高松市で発足しました。設立総会には四国4県の知事をはじめ経済団体、大学、遍路文化の保存活動をしているNPO法人などから約100人が出席しました。はじめに協議会の会長に四国経済連合会の常盤百樹会長が選ばれ、今後は官民一体となって活動していくことを決めました。四国八十八カ所霊場と遍路道については四国4県が2006年11月、世界遺産登録を目指す国内候補の暫定リストに名乗りを上げましたが候補から外れました。しかし、文化庁から文化財の保護などの取り組みが進めば、将来的にリスト入りする可能性があるとの高い評価を受けたため今回、協議会を設立し、再び申請を目指すことになりました。協議会では今後、札所の本堂や大師堂、参道などの保護・整備を進めていくことにしています。

新種の鳥の化石を発見
岡山市の林原はモンゴルのゴビ砂漠で行っている発掘調査で新種の鳥の化石を発見したと発表しました。鳥の進化を探る上で貴重な発見です。これが見つかった鳥の足の化石です。1997年、ゴビ砂漠西部の白亜紀後期、約7000万年前から7500万年前の地層から発見されました。その後の研究で関節部分の特徴などから新種と確認され、ホランダ・ルセリアと名付けられました。現在の鳥類の祖先にあたるグループに属し、大きさは50センチから1メートルと推定されています。この鳥は飛ぶことはできるものの、主に地上を走り回ってエサをとり、地面に巣を作って生活をしていたと考えられています。林原によりますと今回の発見は、現在の鳥類が水辺の鳥だけでなく陸上で生活していた鳥からも進化した可能性を示すもので、鳥の進化を解明する上で貴重な手がかりになるということです。

倉敷市内の国道2号・新田ー中島4車線化
倉敷市内の国道2号線の4車線化工事で、新田・中島間の3.6キロが完成し、16日から供用が始まりました。国道2号線の4車線化工事は倉敷市街地の慢性的な交通渋滞を緩和しようと国が2007年度から総事業費約150億円をかけて進めているものです。対象の区間は、倉敷市新田から船穂町船穂までの7.7キロで、このうち新田・中島間3.6キロの工事が完了し、午前10時から供用が始まりました。この区間が4車線化されたことで本線と側道間の行き来ができるようになり、渋滞が続いていた側道とその周辺部の交通緩和が期待されています。残り区間のうち中島・片島町間の1.4キロは来年度末までに供用が始まる予定です。