2010年03月17日

合併問題は政治のご都合主義が真因

  

 

 

合併停止求める決議を可決 滋賀・安土町

<引用開始>

 滋賀県近江八幡市との合併をめぐり、リコール(解散請求)成立に伴う出直し町議選(定数10)で合併反対派が過半数を制した同県安土町議会は16日、合併の停止を求める決議案を5対4の賛成多数で可決した。

 両市町は、総務省の告示などを経て21日に合併することが確定しており、この決議は合併の効力に影響しない。

<引用終了>

http://sankei.jp.msn.com/politics/local/100316/lcl1003162157003-n1.htm

 



日本人は政権交代を機に、これまで政治のご都合で住民が翻弄されてきたことを悟るべきです。

 

私も住民運動に携わった経験がありますが、結局何も得るものはなく、3年以上が経過した今でも「異端」として攻撃されています。

 

冷静に考えると分かります。住民運動は「住民と住民の争い」なのです。普天間移転先の候補地の辺野古地区も同じです。自民党が進めた辺野古移転案で決定することは、辺野古に座り込みまでして反対した人たちと受け入れ賛成派の人たちの争いが始まることを意味します。成田闘争のように長い時間、住民同士がぶつかり合うことになります。 


時の政権は、住民同士の争いになることを知っているにもかかわらず、粛々と政権にとって有利になる政策を推進してきました。平成の大合併も人々の幸福や文化力の向上が目的ではなく、「財源問題」だけで、合併が繰り広げられました。

 


私は断言します。これからは容易に合併しなかった市町村が豊かになっていくことを。「合併した方が得だ」という自治体の「思考停止」状態にはあきれます。

 


安土町の住民の「思考」は、住民運動を経て活性化しました。残された問題は、安土町の住民同士の争いに決着をつけ、変えられない過去の争いという「負」から解放されることです。昭和の大合併の際には、反対派と賛成派との争いが、合併決着後何十年と続き、「嫁が実家に帰れない」事態に発展したそうです。

 


今は、民主主義の世の中です。住民運動を「知的ゲーム」のようにとらえ、あくまでも理性的な「今後」を築いていかれることを祈ります。