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隠岐の海ようやく!“地元”の声援受け幕内初白星
隠岐の海(後方)は寄り切りで玉乃島を破る
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【大相撲春場所】日本人力士のホープ、24歳の隠岐の海が3日目にして幕内初白星を挙げた。島根県出身力士として88年ぶりの新入幕を果たした“角界一のイケメン”は前日の高見盛戦で腰を強打したが、21日開幕の選抜高校野球に出場する同県の開星高ナインの声援を受け、玉乃島を寄り切った。大関獲りを狙う関脇・把瑠都は押し倒しで稀勢の里を下し、横綱・白鵬らとともに3連勝を飾った。
期待の和製大砲が大きな一歩をしるした。1メートル90、151キロと恵まれた体格を生かして新入幕を果たした隠岐の海が、3日目にして幕内初白星。古典相撲で有名な島根・隠岐島生まれのホープは「緊張で覚えていない。初日が出てうれしい。田舎町から出てきたので(幕内初勝利は)いいですね」と記念すべき白星に思う存分酔いしれた。
痛みに耐えてつかんだ初勝利だった。前日の取組で高見盛にすくい投げを食らった際に腰を強打。「もう駄目かと思っていた。(前夜は)寝返りが打てないぐらい痛かった」が、休場は選択肢になかった。朝からハリ治療に専念し、痛み止めをのんで出場。同時に新入幕となった磋牙司、徳瀬川が前日までに白星を挙げていただけに「あとはオレだけだ」と燃えた。
“地元”の声援も心強かった。2年連続で選抜高校野球に出場する島根・開星高ナインが、新十両だった昨年春場所に続いて観戦。総立ちの応援を受け、ベテラン玉乃島の強烈な押しに耐えて右おっつけからの逆襲で寄り切った。「力になりました」と感謝した隠岐の海は部員らと記念撮影に応じ「甲子園頑張って」とエール。国技に敬意を表したという羽織姿の野々村監督は「島根に風が吹いている。暴れ回ってきます」と喜んだ。
師匠の八角親方(元横綱・北勝海)に熱心に勧誘され、航海士になる夢を捨てて角界入り。十両昇進後に右肩負傷で幕下に陥落したが、師匠から「痛いと言っているだけでは駄目」とゲキを飛ばされて発奮し、4場所連続勝ち越しで入幕を決めた。「あしたからも思い切って取れればと思います」。待望の日本人ホープ、正攻法の四つ相撲、そして角界一の甘いマスク。朝青龍が去った場所で幕内に現れた魅力たっぷりの逸材が、角界に新たな風を吹き込みそうだ。
◆隠岐の海歩(おきのうみ・あゆみ、本名・福岡歩)1985年(昭60)7月29日、島根県隠岐郡隠岐の島町生まれの24歳。西郷小4から相撲を始め、隠岐水産高でも相撲部に所属。卒業後は漁業専攻課程に進み航海士を目指したが、04年12月に八角親方にスカウトされ入門した。05年初場所で初土俵。今年春場所で島根県出身では88年ぶりの新入幕を決めた。得意は右四つ、寄り。1メートル90、151キロ。家族は父・多喜夫さん(59)、母・八重子さん(60)と兄2人。血液型O。
【三日目の取組】
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