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阪神の最強救援トリオ「JFK」が、今季中に復活する可能性が15日、浮上した。左肩を痛め昨年限りで退団し、米国でリハビリ中のジェフ・ウィリアムス投手(37)が、5月にも米国で復帰登板を予定していることが判明。阪神の国際スカウトらが、直接視察することが決定した。先発から中継ぎへ再転向した久保田智之投手(29)も、復活を果たし、トリオ再結成が現実味を帯びてきた。
「J」復帰への足取りは着々と進んでいた。左肩を痛め、昨年8月に手術を受けたウィリアムスが、米マイナーリーグか、大学生相手に5月上旬にも復帰登板することが濃厚となった。その姿をアンディ・シーツ国際スカウト(38)、球団幹部が、直接チェックすることが決まったのだ。
「アンディ(シーツ)のスケジュールにもよるが、予定が合えば、もちろん(試合を)見に行かせてもらうよ」と球団首脳が明かす。退団から1年もたたない、異例の“再入団”へ向け、球団の動きが本格化した。
手術した左肩に加え、古傷の左ひざの状態がどうか。「どこまで戻ってきているかだね」と、球団幹部が語るように、目を光らせるのはこの点だ。すでに、シーツ国際スカウトがウィリアムスと連絡を取り合い、リハビリの進ちょく状況を確認済み。直接視察で持ち味の横手からの直球に威力が戻れば、直ちに獲得に動く準備も進んでいる。
ジェフの復帰が決まれば、ファンが愛したあの必勝リレーもよみがえる。先発転向を果たしながら、昨年は右肩痛などでほぼ1年を棒に振った久保田が、今季は中継ぎに復帰。すでにスピードは152キロを記録し、オープン戦でも3試合に登板し3イニング無安打無失点。ジェフ(J)、藤川(F)久保田(K)で、勝利の方程式が復活するのだ。
今季は先発左腕のフォッサム、中継ぎ右腕のメッセンジャーの両外国人投手を獲得したが、フォッサムが11日のオリックス戦(京セラD)で5回6失点と打ち込まれると、メッセンジャーもオープン戦5試合5回2失点と不安定な状態。球団はすでに、2人に代わる外国人投手のリストアップ作業を進めているが、実績あるジェフが全盛期に近い状態まで回復していれば、チームが望むピースに、これ以上の適任者はいない。JFK再結成へ向け、球団は米国のマウンドを注視している。
◆09年のJFK 先発に転向した久保田だったが、春季キャンプ中に右肩を痛め、わずか1試合の登板(1敗)でシーズンを終えた。ウィリアムスは前半戦で31試合に登板。1勝1敗、防御率3.58の成績を残した。しかし、左肩痛のため7月26日に登録を抹消。8月に日本を離れ、そのまま退団となった。守護神を務めた藤川は、49試合に登板し、5勝3敗25セーブ、防御率1.25だった。
(2010年3月16日10時32分 スポーツ報知)