「子ども手当法案」、自民党とみんなの党を除く各党が賛成し衆議院通過
政権発足から半年を迎えた16日、鳩山政権の目玉「子ども手当法案」が衆議院を通過した。
16日の衆院本会議、渦中の鳩山兄弟が密談する姿が見られた。
一方で、鳩山邦夫元総務相は、かつての盟友である前首相や谷垣総裁には目もくれなかった。
そして、壇上に民主・福田 衣里子議員が立った。
民主党は、政権発足半年の16日、目玉政策の採決に先立ち、政権交代の象徴・福田議員を送り込んだ。
福田議員は「子ども手当支給に関する法案に賛成の立場より討論します。考えても見てください。子どもは生まれる家庭を選べません。家計の急変が起こる可能性も大きく、それは子どもたちのセイキョーに影響...、生活に影響を与えます」と、やや緊張気味ながら、子ども手当の必要性を訴えた。
子ども手当法案は、自民党とみんなの党を除く、各党が賛成に回り、衆議院を通過した。
これを受け、鳩山首相は午後5時すぎ、「連立与党の大変なマニフェストの要のような政策でしたから。衆議院を通過したことは素直に喜びたい」と述べた。
参議院直前の6月支給に向け、一歩近づいた子ども手当。
街などで使い道を聞くと、「保育園に入れたいなと思っている。その足しになれば」という声の一方、「子どもの教育費として貯金するとか」などと語った。
また、本当に求める子育て支援について、各党の政策に優先順位をつけてもらった。
各党の政策は、「子ども手当の支給」、「子どもの医療費の軽減(無料)」、「企業の育休・育児支援充実」、「保育施設の拡充(待機児童ゼロ)」。
15人中、「保育施設の拡充」を1位に挙げたのは7人、「子ども手当の支給」は5人だった。
「子ども手当の支給」を最下位にした人は6人だった。
このほか、「どれが1(位)っていうわけではなく、もっと全体的なことを見てもらえればうれしい」という声もあった。
一方、「沖縄の声」、「アメリカの声」の間で揺れ続けた普天間問題。
政権半年を迎えた16日、鳩山首相は「(一部報道で鹿児島・徳之島も移設先として本格的に検討するよう指示したとの報道があるが?)「指示を出したとか、そういう推定の域を決して出ていない。事実ではないという報道であるということだけは、申し上げておきます」と述べた。
政府案がまとまっていない中、16日午後、アメリカのキーマン、キャンベル国務次官補が成田空港に現れた。
17日にも日本で普天間協議に臨むとみられていたが、今回は乗り継ぎのみの来日で、キャンベル国務次官補は「タイと日本の訪問予定を取りやめなければならなかったが、すぐに日本に戻ってきます。(原因は普天間じゃないんですね?)もちろん違う。日本は関係ない。4月にまた来ます」と述べた。
訪問予定のタイの政情不安で、スケジュールを変更したためとしているが、さらなる憶測を呼ぶとみられる。
(03/16 18:37)