熊本

　夏の参院選を今年最大の政治決戦と位置づける民主、自民両党の党幹部や国会議員が１３日、県内を訪れ、支持を求めた。

　民主党の小沢一郎幹事長は、福嶋健一郎衆院議員（熊本２区）が熊本市のホテルで初めて開いた政治資金パーティーに出席した。集まった党所属地方議員や首長ら３５０人に小沢幹事長は「政策を実行しようとすると既存権力の抵抗が大きくなる。政権を盤石にすれば、思い切った改革ができる」と述べ、参院選での過半数確保に向けて協力を求めた。

　参院選熊本選挙区（改選数１）に擁立する新人の本田浩一氏や比例代表候補予定者が紹介された。本田氏は「（参院でも過半数を取り）本当の意味での政権交代を実現したい」と決意を表明した。

　自民党は、小泉進次郎衆院議員ら若手国会議員が、党勢回復のため全国行脚する「ＪＩＭＩＮ　ＮＥＸＴ」を開いた。荒尾市での街頭演説で小泉氏は「財源を考えずに、あれもやります、これもやりますという民主党と、皆さんと一緒に努力しながら国づくりをする自民党のどちらを選びますか」と訴えた。熊本選挙区に立候補予定の松村祥史参院議員は「地域経済が危ない。参院選は負けられない」と強調した。

　このほか党青年局長の井上信治衆院議員、党女性局長の丸川珠代参院議員らが参加し、玉名市や八代市で対話集会をした。

　熊本選挙区には、共産党が安達安人氏、幸福実現党は河野一郎氏の擁立を決めている。【結城かほる、笠井光俊】