2010-03-14 「非実在青少年」規制をゴリ押ししている警察官僚の正体
「非実在青少年」規制をゴリ押ししている警察庁キャリア・櫻井美香についての調査結果
「今回は、国が「児童買春・児童ポルノ法」改正で、「児童ポルノの単純所持」を刑罰に入れる方針なので、東京都の治安対策本部青少年課の課長(警察庁から出向してきているキャリア)が、何が何でも国の方針に合わせて、東京都での条例改正を目論んでいるとのことでした」
兎園氏(「無名の一知財政策ウォッチャーの独言」管理人)
「倉田潤青少年・治安対策本部長、櫻井美香青少年課長は二人とも警察庁からの出向者で、実質このラインは完全に警察庁の別動隊、表立っての証拠は何もないが、警察庁とあうんの呼吸でこのラインが動いているだろうことは間違いない」
参照:『「青少年健全育成条例」改正の意図、東京都の担当者に聞く:罰則なくとも「世の中に流れ作る意義」』
INTERNET Watch (2010年03月11日)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/20100311_354038.html
櫻井美香青少年・治安対策本部課長について色々調べましたが、めぼしい情報は得られませんでした。結婚して現在の姓になったという未確認情報もあり、これが正しいのであれば旧姓が分からない以上さらに調査するのはちと難しいです。
青少年の健全育成を目指して「非実在青少年」規制をゴリ押ししている警察庁キャリア・倉田潤の健全な過去
『平成22年第1回定例会録画映像:3月12日(金曜日)予算特別委員会(総括質疑)』
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/cgi-bin/movie.cgi?file=c1003120&file_mode=.wmv
「今回新たに不健全図書指定の基準に追加することにより、青少年への閲覧制限への対象とされるのは、図書類等のうち青少年にかかる性交又は性交類似行為にかかる視覚的描写物に限定され、更にこれらのうち青少年を強姦するなど、著しく社会規範に反する行為をみだりに性的対象として肯定的に表現したものに限定をしております。このような作品の青少年への閲覧を規制することで作家の自由な創作活動や、芸術文化の振興への影響が生ずることはないものと考えております」(一部略)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/410/1263645869/92-93
もう既に一部で話題になっていますが、この倉田潤青少年・治安対策本部長の名前で検索すると非常に興味深い情報が出てきます。
03年4月の鹿児島県議選をめぐり、県警が浜野博さんを買収の容疑者に仕立てようと、架空の自白を強要して調書を作成していたことが今年1月に判明。県警は捜査員や浜野さんから聞き取り調査し、倉田潤・県警本部長(当時)は県議会で「強要の事実は認められなかった」と否定した。浜野さんを含めた同市の住民12人は近く、違法な取り調べを受けたとして県を相手に損害賠償請求訴訟を起こす。別の住民も加わる見込みだ。
( 2006-05-07 朝日新聞 朝刊 1社会 )
鹿児島県警の架空調書問題とは、あの悪名高い冤罪事件「鹿児島県議選違反事件」、通称・志布志事件の事です。
2003年4月の鹿児島県議選旧曽於郡区で、初当選した男性と支持者らが同県志布志市の集落で買収の会合を4回開き、計191万円を授受したとされた。鹿児島県警が公職選挙法違反容疑で摘発し、13人(うち1人は公判中に死亡)が起訴された。公判では全員が否認した。捜査段階では容疑を認めたとされた6人の自白の信用性などが争点になったが、鹿児島地裁は07年2月、捜査を厳しく批判したうえで信用性を否定、全員に無罪を言い渡した。最長で395日間拘束された被告もいた。最高検が07年8月にまとめた「捜査と公判の主な問題点」は、供述の信用性の検討が不十分、▽客観証拠の裏付けが乏しい、▽多大な労力と捜査力を要する事案なのに質量ともに見劣りのする捜査態勢だった、などと総括した。一連の事件捜査の過程で、県警の警部補が、任意で調べた男性に親族の名前を書いた紙を踏ませ、自白を強要したという「踏み字」事件も発覚した。警部補は減給の懲戒処分を受けた後の07年8月に県警を依願退職し、同年9月には特別公務員暴行陵虐罪で福岡地検から在宅起訴された。
はい、注目。
県議会で堂々と虚偽自白の強要という事実を否定した倉田潤鹿児島県警本部長とは、今まさに「非実在青少年」規制をゴリ押ししている倉田潤青少年治安対策本部長その人です。
「倉田でございます。この9月に着任をしました。前任の本部長と同様警察庁出身でございます。私、かねてからこの歌舞伎町の取組みに注目をしてまして、ひとつは安全・安心を街づくりのコンセプトとした。その素晴らしさ、それからそれを推進するのに、行政の総合力を発揮している。それから、民間の方々、色んな分野の方々とともにやろうという、総合的な体制をおつくりになったということ。2点において非常に先駆的であるなと思っておりました。
私事でありますが、私16年から18年にかけまして、鹿児島の本部長をやってまして、ご承知かどうかわかりませんが天文館という繁華街がございまして、ここも暴力団の暗躍であるとか客引き、違法営業といった問題がございました。丁度歌舞伎町の取組みが始まったころで、それを横目で見ながら大いに参考にさせていただきながら、鹿児島では天文館だぞと、これをしっかり守っていこうよねと、こういう取組みをしたことを思い出しております」
裏付資料
念の為に、倉田潤東京都青少年・治安対策本部長(肩書きが長いので省略。以下、大先生)の経歴に関する資料を確認してみましょう。まずはこれ。鹿児島県警本部長時代を報じた時事通信社の記事です。
参照:『倉田潤・鹿児島県警察本部長「治安の良さ、鹿児島のアドバンテージに」』
昨年8月、鹿児島県警に着任した倉田潤本部長(くらた・じゅん=48)は、犯罪を起こりにくくする社会の実現に向け、現在が極めて重要な「分水嶺(れい)」の時期にあると訴える。
(中略)
〔横顔〕1981年警察庁入り。和歌山県警の捜査二課長時代、多額の横領事件に遭遇し、「個々の情報に踊らされない捜査の重要性を痛感。同時に多少のことではびっくりする必要はないことも実感した」。
こんな記事も見つけました(笑)。
参照:『コンビニで女子高生のスカートの中をしゃがんで隠し撮り…巡査長を逮捕』
鹿児島南署は13日、同市内のコンビニエンスストアで市内の女子高校生(17)のスカートの中を隠し撮りしたとして、鹿児島県不安防止条例違反で、鹿児島西署交通課巡査長石川亮太容疑者(29)=同市上福元町=を現行犯逮捕した。
同容疑者は、同日午前8時半から勤務する予定で、コンビニは通勤路にあった。県警によると、逮捕時は驚いた様子だったという。同容疑者は1995年に採用。鹿児島県警の倉田潤本部長は「言語道断の行為で、申し訳ないと思っています。再度発生しないよう、県民の信頼確保に全力を尽くしたい」とのコメントを出した。
着任時期も2004年とありますし、一応これで歌舞伎町ルネッサンス推進協議会での発言が裏付けられたかと。倉田潤大先生が、志布志事件における虚偽自白の強要という事実を全力で否定した事は間違いないと思います。
ですが、念には念をという事で、時事通信社の記事にあった1981年(昭和56年)という入庁時期について調べてみましょう。
参照:『警察庁キャリア名簿なるものがあった』
入庁時期に関しても、この警察庁キャリア名簿の記述と一致します。「警察庁交通企画課長」という当時の肩書きも、産経新聞が報じた3人乗り自転車に関する記事の中で見る事が出来ます。
参照:『自転車「3人乗り」で警察庁が検討会 元幼稚園長も参加』
産経新聞(2008年04月03日)
幼児2人を自転車の前後に乗せる「3人乗り」について、警察庁は安全な自転車の開発や利用方法について検討する委員会を設置し3日、都内で初会合を開いた。委員会は、元幼稚園長の原本憲子聖徳大准教授や自転車業界団体の幹部らで構成。今夏をめどに中間取りまとめを行う。
会合の冒頭で、警察庁の倉田潤交通企画課長は「多くの関心を集めることが予想されるが、自転車の安全性と保護者のニーズの両方に応えるような検討をお願いしたい」とあいさつした。
3人乗りは道交法などで禁止されており、安全面でも問題がある。しかし、幼児を持つ保護者が必要に迫られて行っているのが実情。警察庁は低重心で安定性が確保できる自転車の開発を条件に容認する方向で、具体的な条件などについて有識者らの検討に委ねることとした。
自転車といえば、倉田潤大先生は交通企画課長時代に、自転車乗りでもあるTBSテレビのプロデューサーからこんな批判をされていました。
去年言ってたことと、まるっきり違う。警察庁はウソを言っていたのか。
私はあまりにアタマにきたので、即座に質問に立った。倉田課長からの返答は次の通りだ。
「前任者がこの席で何を言ったかは知りませんが、警察としては、何でもかんでも歩道に上げようとしているわけではございませんでして……云々」
「前任者がこの席で何を言ったかは知りませんが」である。
語るに落ちたとはまさにこのことだろう。前任者がいなくなると、その前任者が公の席で言ったことが、もう反故になるのである。日本の官僚システムというのはそういうものだったのか。
最後に2chの書き込み。倉田潤大先生の経歴についての簡潔なまとめ情報です。
参照:http://megalodon.jp/2010-0314-0120-37/qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1268457712/956
青少年の健全育成(笑)
さて話は変わりますが、「非実在青少年」規制について問い合わせをしたライトノベル作家の関係者に対して、都の担当者が以下の様な説明をしたという報告がされています。
『明日のJガーデンと、都条例についてさらに追記』
・えろ描写については、基本的に規制対象ということらしいです。「布で隠したらオッケーですか? 絵を断ち切って隠したらオッケーですか?」と聞いたら、「原則は18歳未満の性交渉が駄目ということで……」に戻っちゃう。あと、「条例に沿って規則を決めるので、今の段階では……」とのことです。
・らちがあかないので、「たとえば16歳の子が30歳くらいの経営者と恋に落ちて結ばれて、その先に絡みシーンがあった場合はオッケーですか?」と具体的に聞いたら、「内容を見てみないとわからないけど、真摯な恋愛については今後検討します」と言われました。なんだその主観の話。
・条例が通ったあとの流れとしては、条例に沿って規則を決める→出版社に説明会→クリエイターは出版社から情報提供を受けてほしいって話でした。
なるほど!「非実在青少年」規制が成立した暁には、青少年の健全育成の為に、志布志事件における虚偽自白の強要という事実を全力で否定した責任者が定めるルールに従って作品を描けと、つまりそういうわけですね!
(*`д´)なめんな!
15日の反対集会に関する注意事項
15日に都庁で行われる反対集会について藤本由香里氏から何点か注意があったので、まとめサイトに当該リンクを追加しておきました。参加を考えている方はご覧下さい。
15日の集会はスーツで来るべき、という誤解が生まれているようですが、そんなことはありません。たしかにあまりだらしない格好よりはある程度きちんとしていた方がマスコミの印象はいいですが、全員スーツは不気味でしょう。カジュアルな服装でかまいません。
私も参加したい所ですが・・・・、モヒカン・鼻ピアス・カジュアルな服を持っていない(ゴア・グラインドやデス・メタルのバンドTシャツ・トレーナーしかねええええ)というダメなヲタなので見合わせますです。はい。