APEファイルを直接変換する方法と音楽CDとしてマウントする方法を解説します
解説
"可逆圧縮音声ファイル + CUEシート" のシリーズとして TAKファイル と TTAファイル を解説しましたが今回は APEファイル の解説をします。
・TAKファイルを各形式に変換しよう TakTGF
・TTAファイルを各形式に変換しよう Tau Producer
MP3プレイヤーソフトの SoundPlayer Lilith を使用します。
このソフトウェアはAPEファイルを読むことができるためAPEファイルを指定してあるCUEシートを直接読み込んで変換します。
しかし、仮想ドライブ作成ソフトではないため音楽CDとしてマウントはできません。
仮想ドライブ作成ソフトの DAEMON Tools を例に取ります。
DAEMON Tools は専用のソフトなのでCUEシートを読み込んで音声ファイルをCDとしてマウントできます。
しかし、APEファイルを読むことはできないため読み込めるWAVE形式に変換する必要があります。
そこで今回は直接各形式にエンコードする方法とWAV形式に変換して音楽CDとして認識させる2つの方法を紹介します。
導入方法
○ 必要なもの
・変換したい "APEファイル + CUEシート"
・SoundPlayer Lilith
・適当な仮想ドライブ作成ソフト (DaemonTools,Alcohol 52% 等)
※ 音楽CDとして扱いたい場合のみで構いません
上記リンクから SoundPlayer Lilith 0.991b (lilith0991binst.exe) をダウンロード。
セットアップを開始します。
はい(Y) をクリック。
インストール先を指定 (通常はこのままに) して OK をクリック。
各形式の関連付けを行います。
今回の変換のみでしか使用しないようならチェックを入れる必要はありません。
設定が完了したら 適用 → OK とクリック。
フェイス (スキン) の選択を求められますがどちらでも構いません。
私は "A!poro" を選択しました。
メイン画面です。
この状態でもCUEシートからAPEファイルを再生できます。
APEファイルを直接変換する
SoundPlayer Lilith の右クリックメニューから ファイルの変換(C) をクリック。
APEファイルと同じフォルダ内にあるCUEシートをテキストエディタで開きます。
(複数ある場合は "XXX.ape.cue" となっているものです)
FILE "ファイル名.ape" WAVE
色付きの部分が "ape" となっているか確認してください。
"wav" となっていた場合は "ape" に書き直しましょう。
この一行はロードするファイルを指しているのでタグの情報は多少編集しても構いませんがファイル名は変更してはいけません。 (変更するならばAPEファイルも対応して変更してください)
つまり、CUEシートとは長い1つの音声ファイルの区切り (再生時間) とタグの情報が含まれているものでこれがないと始めから終わりまでの1つのファイルになってしまいます。
"ape" であることを確認したらCUEシートをD&Dで読み込ませましょう。
全ての曲が読み込まれますが左下の "削除" から不要なトラックを除けます。
設定 からエンコーダの設定を行います。
設定を終えたら 開始 をクリックして変換を始めましょう。
後は通常のプレイヤーで再生できるはずです。
1度WAVEファイルに変換する
SoundPlayer Lilith の右クリックメニューから ファイルの変換(C) をクリック。
CUEシートではなくAPEファイルをD&Dで読み込ませます。
設定 から "RIFF PCM Wave File" を選択。
開始 をクリックして変換を始めましょう。
WAVEファイルが出力されたらCUEシートと同じフォルダ内に移動します。
WAVEファイルと同じフォルダ内にあるCUEシートをテキストエディタで開きます。
(複数ある場合は "XXX.cue" となっているものです)
FILE "ファイル名.wav" WAVE
色付きの部分が "wav" となっているか確認してください。
"ape" となっていた場合は "wav" に書き直しましょう。
この一行はロードするファイルを指しているのでタグの情報は多少編集しても構いませんがファイル名は変更してはいけません。 (変更するならばWAVEファイルも対応して変更してください)
つまり、CUEシートとは長い1つの音声ファイルの区切り (再生時間) とタグの情報が含まれているものでこれがないと始めから終わりまでの1つのファイルになってしまいます。
"wav" であることを確認したらCUEシートを仮想ドライブ作成ソフトで読み込ませましょう。
音楽CDとして認識されるはずです。
APEファイルには非対応でもWAVEファイルには対応しているソフトウェアもあるのでその場合はマウントではなくWAVEファイルのCUEシートを読み込ませましょう。
後は編集がし易いようにWAVE形式にしても良いですしポータブルMP3プレーヤー用に変換しても良いでしょう。