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【経済】

トヨタ「プリウス正常作動」 調査中間報告で反論

2010年3月16日 13時56分

 【ニューヨーク=阿部伸哉】トヨタ自動車は15日、米カリフォルニア州サンディエゴ郊外の高速道路で急加速を起こしたとされる2008年型プリウスの車両調査について中間報告を発表。異常は見つからなかったとした上で、「ブレーキを踏み続けたが止まらなかった」とする運転者の説明とは「相いれない形跡があった」と主張した。

 トヨタは、米道路交通安全局(NHTSA)や米議会スタッフ立ち会いの上で、「急加速」の状況を再現して問題車両を調査。アクセルやブレーキシステムはいずれも正常に作動し、フロアマットがペダルに触れることもなかったという。

 さらに、車載コンピューターの記録にも異常がなかったばかりか、ブレーキとアクセルが交互に細かく踏み分けられていたことが判明したと指摘した。

 「急加速」は8日に起き、運転者の男性(61)は携帯電話から緊急通報。パトカーが出動し並走して停止にこぎ着け、全米ニュースとなった。運転者は、アクセルペダルが踏み込んだ状態のまま動かなくなって加速し、「ブレーキペダルの上に立って踏み続けた」と説明していた。

 NHTSAは「運転者の話を説明できる材料は見つかっていない」としながら、「検証作業はまだ継続中」とコメントした。

(中日新聞)

 

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