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・小寺信良 (Nob_Kodera) - Twitter
非実在青少年規制反対集会速報
2010年03月15日17時54分 / 提供:コデラノブログ4
本日はお昼に民主党都議に、東京都青少年健全育成条例改正に関して反対の意見書を提出し、議員に説明を行なってきた。ほかの団体はほとんどが表現規制強化に関しての懸念を表明しており、子どもの携帯およびネット規制の問題をテーマに陳情を行なったところは少ない。それだけに、もう表現規制の話はうんざりという議員には、印象に残ったのではないかと思う。
14時から、有識者を集めた非実在青少年規制反対集会が都議会館の会議室を貸し切って行なわれた。12時から記者会見が行なわれていたそうだが、そちらのほうはちょうど都議に説明を行なっている時間だったので、行けなかった。
この反対集会、中継やTwitterでつぶやけた人は少なかったと思う。なぜならばこの会議室、イーモバイルやUQなどが全然入らなかったからである。入り口付近なら多少は入るかと思って場所を移動したのだが、後ろの方は立ち見の人を入れるということで、机を大幅に前に移動させられてしまったので、また電波が入らなくなった。
会場には約300名もの人が押しかけた。このうちメディアは、50人ぐらいではないかと思う。ニコ生チームは中継できたようだが、ほかにもテレビカメラが取材に入っていたので、どこかニュースで報道されるかもしれない。
記事としてはメディアの皆さんがまとめてくれると思うので、ここでは速報というか本来tsudaるはずだったメモを、公開したい。あくまでもその場で聞き取ったメモなので、細かい表現に間違いがあるかもしれないが、大意はつかめるはずである。
・漫画家 里中満智子氏
有害図書問題というのは、10年15年ぐらいで議論が繰り返される。特にマンガはたたかれやすいが、みな覚悟をもって書いている。
たたかれると出版がやりにくくなるのは事実。みんなに見ていただきたいという理由から、本来やりたかった表現をあきらめる若い作家もいる。
子どものために、平和のためにというと、みんないろんなことw悪気なくやれてしまう。もちろん子どもを守ることは大人の使命であるが、この世に存在しない画像まで被害者扱いされてしまうことには、おかしさを感じる。
正義感にあふれた人からすれば、そういうものを見せないのがいいというが、そのことは否定しない。なぜならば、それが自由というものだからである。意見を述べるのは自由であり、こうして私が意見を述べることもまた、自由である。
しかい自分の正義が、社会の正義と思い込むところが問題だ。かつて日本には、表現が阻害された時代がある。ある一部の人が正しいと思うものだけが認められたことがある。表現規制は、社会のもろさにつながっていく。
何を規制すべきかは、慎重に考える必要がある。表現規制の危機を感じとっていく必要がある。表現者はある覚悟をして作品を描いており、それを選ぶのは読者であるべきだ。
東京に出版社が集まっている。したがってこれは東京都だけでの問題ではない。
さらに言うならば、今回の改正に小説がふくまれないのはどういうことか。石原慎太郎氏の「太陽の季節」は、かつての若者に大きな影響を与えた。今、若者に
大きな影響を与えるものとはなにか。変な闇ができないように、政治家に頑張って欲しい。
・漫画家 竹宮惠子氏
これが通ってしまう前になんらかのアクションをおこさないとと思い、その日のうちに意見書を作った。
児童ポルノ法の問題も、なにか方法を講じるべきという考えもないわけではない。しかしそれを無理に通そうとしているところに問題がある。多くの人が、わたしたちの意見をきちんと把握して、耳をかしてほしい。
正しく子どもを育てるためには、知らさなければいいのか。知ることによって、危険を回避することもある。被害にあった人たちがそれを語れない中で、マンガの中でそれを読むこと、買うことに意味を感じる人も居る。それが救いになっていることもあるはず。これを全部なくしてしまうことは、業界としても考えられない。
14時から、有識者を集めた非実在青少年規制反対集会が都議会館の会議室を貸し切って行なわれた。12時から記者会見が行なわれていたそうだが、そちらのほうはちょうど都議に説明を行なっている時間だったので、行けなかった。
この反対集会、中継やTwitterでつぶやけた人は少なかったと思う。なぜならばこの会議室、イーモバイルやUQなどが全然入らなかったからである。入り口付近なら多少は入るかと思って場所を移動したのだが、後ろの方は立ち見の人を入れるということで、机を大幅に前に移動させられてしまったので、また電波が入らなくなった。
会場には約300名もの人が押しかけた。このうちメディアは、50人ぐらいではないかと思う。ニコ生チームは中継できたようだが、ほかにもテレビカメラが取材に入っていたので、どこかニュースで報道されるかもしれない。
記事としてはメディアの皆さんがまとめてくれると思うので、ここでは速報というか本来tsudaるはずだったメモを、公開したい。あくまでもその場で聞き取ったメモなので、細かい表現に間違いがあるかもしれないが、大意はつかめるはずである。
・漫画家 里中満智子氏
有害図書問題というのは、10年15年ぐらいで議論が繰り返される。特にマンガはたたかれやすいが、みな覚悟をもって書いている。
たたかれると出版がやりにくくなるのは事実。みんなに見ていただきたいという理由から、本来やりたかった表現をあきらめる若い作家もいる。
子どものために、平和のためにというと、みんないろんなことw悪気なくやれてしまう。もちろん子どもを守ることは大人の使命であるが、この世に存在しない画像まで被害者扱いされてしまうことには、おかしさを感じる。
正義感にあふれた人からすれば、そういうものを見せないのがいいというが、そのことは否定しない。なぜならば、それが自由というものだからである。意見を述べるのは自由であり、こうして私が意見を述べることもまた、自由である。
しかい自分の正義が、社会の正義と思い込むところが問題だ。かつて日本には、表現が阻害された時代がある。ある一部の人が正しいと思うものだけが認められたことがある。表現規制は、社会のもろさにつながっていく。
何を規制すべきかは、慎重に考える必要がある。表現規制の危機を感じとっていく必要がある。表現者はある覚悟をして作品を描いており、それを選ぶのは読者であるべきだ。
東京に出版社が集まっている。したがってこれは東京都だけでの問題ではない。
さらに言うならば、今回の改正に小説がふくまれないのはどういうことか。石原慎太郎氏の「太陽の季節」は、かつての若者に大きな影響を与えた。今、若者に
大きな影響を与えるものとはなにか。変な闇ができないように、政治家に頑張って欲しい。
・漫画家 竹宮惠子氏
これが通ってしまう前になんらかのアクションをおこさないとと思い、その日のうちに意見書を作った。
児童ポルノ法の問題も、なにか方法を講じるべきという考えもないわけではない。しかしそれを無理に通そうとしているところに問題がある。多くの人が、わたしたちの意見をきちんと把握して、耳をかしてほしい。
正しく子どもを育てるためには、知らさなければいいのか。知ることによって、危険を回避することもある。被害にあった人たちがそれを語れない中で、マンガの中でそれを読むこと、買うことに意味を感じる人も居る。それが救いになっていることもあるはず。これを全部なくしてしまうことは、業界としても考えられない。
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