ボクシング世界王者・名城との合同トレーニングが浮上した、しずちゃんこと山崎静代（左）
ＷＢＡ世界Ｓフライ級王者・名城信男（２８）が１５日、女子ボクシングで２０１２年ロンドン五輪出場を目指している、お笑いコンビ・南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代（３１）への“バックアップ”を約束した。５月に３度目の防衛戦を控える王者は、夢への挑戦を知り、関西圏での合同練習に前向きな姿勢を示した。しずちゃんにとっては、世界王者から指導を受けられる絶好のチャンスとなる。
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夢を追いかける乙女に現役世界チャンピオンが手を差し伸べる。１４日の「第８回全日本女子アマチュアボクシング選手権大会」で、しずちゃんが初代の全日本ヘビー級王者に認定されたことを知った名城は「一緒に練習する機会があれば」と、合同トレーニングを呼びかけた。
２年後のロンドンを目指し、しずちゃんはまず９月の世界選手権と１１月のアジア大会での代表入りを目指す。ただ売れっ子芸人だけに練習できる時間も限られている。関西圏での収録時には多忙の合間を縫って奈良市内の奈良ボクシングジムで汗を流す予定だ。
奈良出身の名城にとって同ジムは自身と、妻・智子さんも通った経験がある“思い出”の場所。練習、指導することに支障はなく、しずちゃんにとってはチャンプから直接、手ほどきを受けられる貴重な機会となる。
５月に大阪でカサレスとの再戦となるＶ３戦を控える王者は「アマチュアには参考のかけらにもならんと思うけど、気持ちの面を見て欲しい」と、しずちゃんに生観戦を提案。口下手なだけに理屈よりもリングに立つ姿を通してボクシングを伝えるつもりだ。
２４日まで行う今合宿のテーマはスタミナアップで走り込み中心に体をいじめ抜く。自らのベルトをしっかり守り、しずちゃんとの“夢タッグ”で女子ボクシングも盛り上げる。