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便利なソフトの紹介

著者:AnonymousRiver (匿川)

最終更新:2006年2月3日

この文書は irivern Japanhttp://www.iriver.co.jp/community/freetalk.php?article=1520 に投稿された解説を大幅に改定することによって作成された。著者のハンドルの AnonymousRiver (匿川) は iriver Japan のフォーラムに匿名で投稿していたことに因んでいる。

超初心者向けの注意:Windows のエクスプローラで mp3 や wav のような拡張子が見えていないと困る場合があるので、拡張子が見えるように設定してから以下の解説を読んで欲しい。 Windows XP ではエクスプローラの窓で「ツール→フォルダオプション→表示」と選択して、詳細設定の「登録された拡張子は表示しない」のチェックを外して、「すべてのフォルダに適用」のボタンを押す。拡張子を表示しない設定がデフォルトになっているのは初心者にとって不親切であり、セキュリティ上も問題がある。


目次


音楽CDのMP3ファイルへの変換

別ファイルで解説している → 音楽CDのMP3ファイルへの変換


オーディオファイルの形式の変換

別ファイルで解説している → オーディオファイルの形式の変換


Winamp の使い方

別ファイルで解説している → Winamp の使い方


パソコンで録音する方法

別ファイルで解説している → パソコンで録音する方法


タグの編集 - SuperTagEditor改造版

MP3ファイルなどのタグの編集に関しては SuperTagEditor 改造版が定番のソフトである。

以下では「SuperTagEditor改造版」を「STE改」と略すことにする。

STE改のインストール

http://hp.vector.co.jp/authors/VA012911/mp3DB/ste.html の「ダウンロード (2004.06.25版)」をクリックして ste0034.zip をダウンロードして自分にとって都合の良いフォルダに展開する。これでインストールは終了である。

デスクトップにショートカットを作りたい場合にはまず SuperTagEditor.exe の上で「マウス右クリック→ショートカットの作成」で SuperTagEditor.exe のショートカットを作成する。そして、そのショートカットの名前を「SuperTagEditor 改造版」に変更してデスクトップに移動する。

タグ情報をもとにオーディオファイルを管理するソフトはアーティストやアルバムのタグがほんの少し違うだけで別のアーティストやアルバムに分類してしまう。大文字小文字の違いや無駄なスペースなどに注意して一字一句間違わずに完璧にタグを入力しておかなければ、タグ情報をもとにしたオーディオファイルの管理はうまく行かない。

STE改の使い方の例

STE改は単にタグを入力するためだけではなく、以下に解説するようにタグの形式の変換やファイル名の一括変換などの目的にも利用できる。

1. MP3ファイルのタグをID3v2形式に一括変換

STE改上に変換したいMP3ファイルもしくはファイルが置いてあるフォルダををドラッグ&ドロップして、マウスを使ってすべてのファイルを指定(青く)する。

変換 → ID3v2 形式に変換
欠けているタグを入力する
変換 → SIフィールドからID3tagに変換
ファイル → タグ情報を更新

これで ID3v1 と ID3v2 の両方のタグを持ったMP3ファイルができる。

タグが原因のトラブルは以上の操作で MP3 ファイルを変換すると解消する場合がある。

2. ファイル名を「番号 トラック名.拡張子」の形式にする方法

STE改を起動する。

オプション → 変換...
→ カレント書式 名称変更 → 「番号 トラック名」と入力 → OK
→ タグ情報⇒ファイル名に「%TRACK_NUMBER2% %TRACK_NAME%」と入力
→ ファイル名⇒タグ情報に「%TRACK_NUMBER2% %TRACK_NAME%」と入力
→ OK

ファイルもしくはフォルダをSTE改の上にドラッグ&ドロップする。欠けているタグ(トラック名と Track No は必須)を入力する。

マウスの左ボタンを一番上のファイルの一番左の項目の上でクリックし、シフトキーを押しながらマウスの左ボタンを一番下のファイルの一番左の項目の上でクリックする。これで全ファイルが指定されて青くなる。その状態で

変換 → ユーザー指定変換 → 書式を切替 → 0X: 番号 トラック名
変換 → ユーザー指定変換 → タグ情報⇒ファイル名
ファイル → タグ情報を更新

これでSTE改に読み込まれた全てのファイルの名前が 01 title.mp3 のような形式に変換される。

3. タグのトラック名を「01 title」のような形式にする方法

さらに上の操作に続けて

変換 → デフォルト変換 → ファイル名⇒トラック名
ファイル → タグ情報を更新

を実行するとすべてのファイルのトラック名が 01 title のような形式になる。この操作はH10でアルバムをトラック番号順に再生させるために役に立つ。トラック名から番号を消去したければ

変換 → ユーザー指定変換 → ファイル名⇒タグ情報
ファイル → タグ情報を更新

を実行すれば良い。ただしトラック番号が 01 のような形式に変化してしまう。その点が気にならない人はすべての音楽ファイルに以上の操作をほどこしても良いだろう。

4. タグ情報をもとにファイルをフォルダ別に分類し直す方法

STE改に分類し直したいファイルを読み込ませて

オプション → 変換 → 移動先フォルダ書式
名称 変更 → 「artist\year album\」と入力 → OK
書式に「%ARTIST_NAME%\%RELEASE_YEAR% %ALBUM_NAME%」と入力 → OK
マウスで移動したいファイルを指定
ファイル → ファイルを移動 → artist\year album\
移動先のトップフォルダを指定 → OK

5. 以上のテクニックの組み合わせ

タグが不完全にしか入力されていないMP3ファイルのファイル名が

artist - album - title.mp3

の形式のとき!"0J>e$NJ}K!$rAH$_9g$o$;$F!"

artist\album\title.mp3

の形式でフォルダ別に分類し直すことができる。

まず、3 の方法でファイル名からアーティスト名、アルバム名、トラック名を抽出して、タグに変換する。次に、4 の方法でファイルをフォルダ別に分類し直す。最後に 2 の方法でファイル名を変換する。

STE改でオーディオファイルのフォーマットの概要を調べる方法

STE改を起動して「オプション → 上級者向け → 表示項目設定」と選択して「ファイルの種類」と「フォーマット」にチェックを入れて OK ボタンを押す。 STE改を終了して、再度STE改を起動する。表示される項目に「ファイルの種類」と「フォーマット」の欄があることを確認する。フォーマットの概要を調べたいオーディオファイル (MP3、Ogg Vorbis、WMA、etc) をSTE改の上にドラッグ&ドロップして「ファイルの種類」と「フォーマット」の欄を見ればそのファイルのフォーマットの概要がわかる。


ファイルのフォーマットの調べ方 - 真空波動研Lite

1. インストール

黒羽製作所(有)生産物のページから真空波動研LiteのZIPファイルをダウンロードして自分にとって都合の良いフォルダに展開する。SinkuLite.exe の上でマウス右クリックしてショートカットを作成し、ショートカットの名前を「真空波動研Lite」に変えて、自分にとって都合の良い場所に移動する。

2. 使い方

真空波動研Liteを起動する。その上にフォーマットの概要を調べたいファイルをドラッグ&ドロップする。解析結果を保存するためには「ファイル → リストの保存」を使う。解析結果を保存したファイルをメモ帳などで開くと掲示板などで質問するときにコピー&ペーストできるので便利である。


音量の正規化 (ノーマライズ)

MP3Gain など

異なるオーディオファイルの音量を同じ程度にしたいことはよくある。 MP3 ファイルであれば MP3Gain を使えば再エンコード抜きに (したがって音質の劣化無しに) 音量の正規化が可能である。MP3Gain は lossless である。MP3Gain は http://mp3gain.sourceforge.net/download.php から mp3gain-win-1_2_5.exe をダウンロードしてダブルクリックすればインストールできる。 http://www.xucker.jpn.org/keyword/mp3gain.html に日本語の解説がある。

AAC ファイルに関しても同様の AACgain というソフトがある。 AACgain は http://www.rarewares.org/aac.html からダウンロードできる。しかし新しい実験段階のソフトなのでそのつもりで使うように。

Wave ファイルの音量正規化のためには WaveGain もしくは WaveGain frontend を使えばよい。それらの最新版は http://www.rarewares.org/others.html からダウンロードできる。 http://www.xucker.jpn.org/keyword/wavegain.html に日本語の解説がある。ただし WaveGain は MP3Gain や AACgain と違って可逆 (lossless) ではないことに注意しなければいけない。

警告: WaveGain は元の Wave ファイルを上書きすることによって音量調節を行なう。 WaveGain は可逆ではないので上書きされたファイルをもとに戻すことは不可能である。 WaveGain を使う場合にはオリジナルのバックアップを忘れないようにして欲しい。

Replaygain

以上で紹介したソフトは音量調節のためにファイル全体を書き変えてしまう。音量を正規化するためだけにファイルの全体を書き直すのは技術的に効率の良い方法とは言えない。オーディオファイルのタグに音量に関する情報を書き込んでおき、再生するときにその情報に基づいて音量を正規化する方法の方が優れている。そのような方式であればオリジナルの情報は保たれたままなので情報の損失による音質の劣化は起こらない。ただし再生する側がそのような方式に対応していなければいけない。

パソコン上のプレーヤーでは Replaygain が普及しつつある。

パソコン上のプレーヤーでは foobar2000 は Replaygain に対応しており、 Replaygain 情報をオーディファイルに付加することもできるし、 Replaygain タグをもとに音量調節して再生することもできる。 Replaygain の効果を知りたい人は foobar2000 を使ってみると良いだろう。

コマンドラインから Ogg Vorbis ファイルに Replaygain 情報を付加するためには VorbisGain を使えばよい。 VorbisGain は http://www.rarewares.org/ogg.html からダウンロードできる。

携帯プレーヤーも Replaygain に対応するのが良いと思うのだが、私が知る限りそのような製品はまだ存在しない。 Replaygain はオープンな規格であり、普及のメリットは大きいと思われる。

iPod でも Replaygain に近い方法で音量正規化が実装されているらしい。

コメント

1. やはり音質の維持のために音量正規化が可逆 (lossless) であるか否かは重要である。音量の正規化の仕方によっては満足する結果が得られない可能性もあるので、再調整が必要になるかもしれない。もしもそのとき非可逆 (lossy) な方法で音量を調節していたとすれば再調整のたびに音質が劣化してしまうことになる。

だから私は Wave ファイルの段階で音量正規化することをすすめない。音楽CD取り込みソフトの多くが「ノーマライズ」機能を持っているが、その機能はオフにしておくべきだと思う。音量正規化は微妙な技術であり、信頼できるソフトは少ない。 (ネットで「CDex ノーマライズ」を検索すると「ノーマライズ」が原因のトラブルにはまっている人が結構いることがわかる。)

音量の正規化を音楽CD取り込みソフトで行なうよりも、 MP3 ファイルに変換してから MP3Gain を使う方が良い。 MP3Gain は可逆であり、単なるピーク解析で音量を正規化せずに Replaygain と同じ仕組みで実際に聴いたときの感覚的な音量が揃うように正規化してくれる。

さらに MP3Gain であればアルバムのトラック全体で音量を同じ割合で上げ下げすることもできる。アルバム製作者は音量をアルバム全体のストーリーを考慮して調節しているはずだが、トラック単位で調節してしまうとそういうアルバム製作者の意図が破壊されてしまう。音量正規化においてトラックゲインとアルバムゲインを区別することは常識になっている。その2つを区別できないソフトはそれだけで信頼できないと思う。

アルバムゲインと他の音量正規化の方法の違いについては http://www.hydrogenaudio.org/forums/index.php?showtopic=32946 の解説がわかり易い。

結論:音楽CD取り込みソフトの「ノーマライズ」機能はオフにして MP3Gain を使おう。 (もしも Replaygain が使える環境が整ったならば Replaygain を使うべきである。)

補足:より完璧を期すためには Wave ファイルを変更せずに WaveGain を使って得られたゲイン情報を lame.exe にオプションとして渡して音量調節する方が良い。

2. MP3Gain は MP3 ファイルに記録されている音楽とノイズの音量を同じ割合で上げ下げする。だからノイズ対策には使用できない。この点を誤解している人がいるようなのでコメントしておく。

3. 音量正規化ソフトに関する関する詳しい議論が次の場所にある。

4. 以上では MP3Gain を使うのが良いという結論にしてあるが、クラシックなどにありがちな極めて静かな曲の場合には例外的に MP3Gain で音量調節することは避けた方が良い。Wave ファイルの段階で音量を上げることによって (もしくは WaveGain を使って得られたゲイン情報を lame.exe にオプションとして渡すことによって)、音量調節した方が安全である。極めて静かな曲を MP3 で圧縮してから MP3Gain で音量を上げると MP3 エンコーダーが聴こえないと仮定していた不快なノイズが MP3Gain によって音量が増幅されることによって聴こえるようになってしまう可能性がある。ほとんどの曲は 89dB がデフォルトの MP3Gain で音量が下げられるのでこの問題を気にする必要はないが、クラシック音楽を好んで聴いている人は注意が必要である。


MP3ファイルの手動分割

MP3ファイルの手動での分割は AudioEditormp3DirectCut を使えばできる。再エンコードを伴わないので音質は劣化しないが、分割点でノイズが発生する場合がある。

AudioEditor

AudioEditor を使ったMP3の分割方法について解説しよう。

0. インストール

http://ted3.at.infoseek.co.jp/ または http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/art/se143192.html から AE421.lzh をダウンロードして、自分にとって都合の良いフォルダに展開すればインストールは終了する。

デスクトップにショートカットを作りたい場合にはまず AEditor.exe の上で「マウス右クリック→ショートカットの作成」で AEditor.exe のショートカットを作成する。そして、そのショートカットの名前を「AudioEditor」に変更してデスクトップに移動する。

デフォルトの設定ではドロップされたファイルをいきなり再生するようになっているので、 AudioEditor を起動して「オプション → プレーヤ → 「ドロップされたファイルは再生する」のチェックを外す」と設定しておいた方が良いかもしれない。

1. 分割の仕方の設定

AudioEditor を起動し、編集方法を「分割」に設定し、 AudioEditor に分割したい MP3 ファイルをドラッグ&ドロップする。

編集点リストの一番上の行に track01 (分割の最初のブロックの名前) と書き込む。再生一時停止ボタンを押して再生一時停止しながら、早送りや巻き戻しボタンなどを利用しながら、タイミングを計って分割の最初のブロックの終わりで「[A:AA:AA] / X:XX:XX」(A や X は数字) の [A:AA:AA] の部分のボタンを押す。たとえば [0:01:40] でボタンを押せば編集点リストにその時間が記録され、編集点リストは以下のようになる。

track01
00140.10

編集点リストの3行目 (02 の右隣) に track02 と書き込んで、上と同様の操作で分割の第2のブロックの最終時間を編集点リストに記録する。たとえば [0:05:43] でボタンを押せば編集点リストは以下のようになる。

track01
00140.10
track02
00543.96

以上の操作を繰り返して、分割のブロックの名前と最終時間を編集点リストに記録して行く。ファイルの最後まで分割の仕方を指定したら次に進む。分割点の微調整を試聴しながら行なうことができる。

2. 試聴しながら微修正

編集点リストの数字は直接編集可能である。 00140.10 は 1分40.10秒という意味である。その数字を 00140.90 に書き換えれば分割点が 1分40.90秒に微修正される。微修正の結果を確認したければ、編集点リストの左側の数字をマウスで選択して試聴ボタンを押す。すると選択されたブロックの最初の部分と終わりの部分が数秒間再生される。

試聴するごとに @ から始まる一時ファイルが作られるので作業終了後に削除しなければいけない。

3. 分割

分割の仕方が決定されたら、編集開始ボタンを押せばあっというまにMP3ファイルが分割される。上の例では track01.mp3、track02.mp3 のようなファイルができているはずである。

たとえば分割されるファイルの名前が file.mp3 のとき、分割の仕方が file.txt という名前のテキストファイルに記録されている。そのファイルは AudioEditor の上にドラッグ&ドロップすることによって再利用可能である。

AudioEditor では分割だけではなく、削除や連結もできる。詳しくはマニュアルを参照して欲しい。

mp3DirectCut

mp3DirectCut を使えば MP3 の分割だけではなく、フェードイン、フェードアウトの効果を付けることができる。切れ目が中途半端になってしまう場合にはフェードインやフェードアウトを入れてごまかすことが有効である。


MP3ファイルの自動分割 - mp3splt

無音部分を検出して自動的にMP3ファイルを分割してくれるソフトは色々あるようだが、 http://www.iriver.co.jp/community/freetalk.php?article=1085 によれば mp3splt のフロントエンドの Presplit というソフトを使えばうまく分割されるらしいので紹介することにする。

Presplit は http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se290525.html からダウンロードできる。ダウンロードした presplit.zip の中身を分割したい MP3 ファイルが置いてあるフォルダにコピーすればインストール終了である。使い方は簡単である。自動分割したい MP3 ファイルを presplit.vbs の上にドラッグ&ドロップするだけである。すると分割結果が Track 01.mp3、Track 02.mp3、... というファイル名で出力される。 Ogg Vorbis ファイルでも同様の方法で自動分割できる。

追記 (2005年4月20日):mp3splt は個人的に結構便利で良いソフトだと思うが、確実に自動分割に成功するわけではない。自動分割が不安ならば確実に分割できる手動分割を使った方が良いだろう。


Ogg Vorbis ファイルの編集

Ogg Vorbis ファイルの編集ツールに関しては次のページが非常に詳しい。


フォルダのミラーリング - DiskMirroringTool

私は iriver H340 のユーザーである。 H340 はパソコンに USB で接続するとパソコン側からは 40GB の外付けハードディスクのように見える。エクスプローラで普通に MP3 ファイルなどをコピーすれば H340 で再生できるようになる。

H340 は音楽と動画の再生に対応している携帯プレーヤーであり、 MP3、Ogg Vorbis、WMA ファイルと「XviD 220x176 10fps 500kbps未満、MP3 CBR 128kbps Stereo 44.1Hz」の AVI ファイルの再生に対応している。

この機種を使いこなすためには H340 の 40GB のハードディスク上に音楽と動画のライブラリを構築することが必要になる。しかし、 H340 の上に直接ライブラリを構成するとそれがもしも壊れたときに大きな損害を受けることになる。携帯プレーヤーが破損する確率は高いので H340 の上に構築したライブラリはバックアップを作っておかなければいけない。

私自身はパソコン側のハードディスクに H340 にコピーすべきライブラリを構築しておき、 DiskMirroringTool を使ってパソコン上のライブラリのミラーを H340 に作るようにしている。 DiskMirroringTool を使えば、パソコン側のライブラリを更新したときに、変更があったファイルだけを H340 に転送できる。オリジナルのライブラリから削除されたファイルも自動的に H340 の方からも削除される。

このようにしておけば、常に完全に同じライブラリをパソコンと携帯プレーヤーで共有することができる。エクスプ%m!<%i$r;H$C$F

DiskMirroringTool は http://www5.wisnet.ne.jp/~mercury/dmt/ からダウンロードできる。インストールも使い方も易しいので説明は省略する。

「編集」ボタンで「ファイル設定ダイアログ」の窓を開き、「動作設定」のタブを選択すると DiskMirroringTool の動作の詳細を設定できる。私は H340 へのファイルの転送のために以下の設定を使っている。


音楽CDの焼き方

Windows Media Player でも (Windows XP 上で Windows Media Player 10 を使って音楽CDを焼く方法)、パソコンに付属の専用ソフトでも音楽CDを焼くことができる。ここでは他の選択肢として burnatonce を紹介する。

burnatonce は MP3 ファイルや Wave ファイルだけではなく、Ogg Vorbis ファイルや flac ファイルも音楽CDに焼くことができる。MP3、Wave、Ogg Vorbis、flac 以外の形式のオーディオファイルに入っている曲を焼きたい場合には Wave ファイルに変換しておかなければいけない。たとえば2005年3月9日現在、burnatonce は WMA ファイルに対応していないので WMA ファイルはそうする必要がある。 WMA を主に使っている人は Windows Media Player で音楽CDを焼けば良いだろう。

burnatonce のインストール

burnatonce は http://www.burnatonce.com/index.htm?downloads からダウンロードできる。「burnatonce 0.99.5」で bao0995.exe をダウンロードし、 bao0995.exe を実行すれば burnatonce 0.99.5 がインストールされる。

Windows 9x/ME では Adaptec's ASPI Layer 4.60 が必要になるかもしれないが、私自身は Windows 9x/ME を使っていないので試してみることができない。

burnatonce で音楽CDを焼く方法 - 基本編

音楽CDに焼きたい曲のオーディオファイル (MP3、Ogg Vorbis、Wave ファイル) を音楽CDとして焼く方法を説明する。

1. 音楽CDに焼きたい曲を burnatonce に登録

必要があれば前もって CD に焼きたい MP3 ファイル (複数) の音量を揃えるために MP3Gain などを使って音量を正規化しておく。

burnatonce を起動して「ディスクの作成 → オーディオCD」を選択して、「オーディオCDの作成」の窓を出す。ドラッグ&ドロップ、「ファイル追加」ボタン、「フォルダ追加」ボタンを使って音楽CDに焼きたい曲が入っているオーディオファイルを「オーディオCDの作成」の窓に登録する。トラックの順番も「オーディオCDの作成」の窓で自由に変えることができる。

登録が終わったら「完了」ボタンを押す。そのとき再生時間が長すぎると警告が出るので、「マウス右ボタン→アイテムの削除」や「削除」ボタンを使って削ってから、「完了」ボタンを押す。デコードにしばらく時間がかかるのでお茶でも飲んで待つ。

2. CD-Rに音楽CDを焼く

CD-R をパソコンのドライブに挿入して、「オーディオCD」モードになっている burnatonce の「書き込み」ボタンを押せば自作の音楽CDを作ることができる。

burnatonce で音楽CDを焼く方法 - キューシートの活用

知人のプライベートコンサートなどを録音した一つの MP3 ファイルがあるとき、それを音楽CDに焼く方法を説明する。上で説明した方法を使うと一つの MP3 ファイルから一つのトラックしか持たない音楽CDができてしまう。そこで AudioEditor で MP3 ファイルを分割してから上の方法を使うと曲間のギャップをゼロにして焼いても微少なギャップが残ってしまう。せっかくのコンサートなのでギャップレスで再生したい。そのためにはどうすれば良いかを説明する。

仮にコンサートの録音が入っている MP3 ファイルの名前は concert.mp3 であるとする。

1. concert.mp3 を Wave ファイルに変換して concert.wav を作る。

方法は「オーディオファイルの形式の変換」を読めばわかる。

必要ならば MP3Gain などを使って音量を正規化しておく。 Wave ファイル concert.wav に変換した後の音量調節は WaveGain でできる。

2. キューシートを作る。

concert.wav が置いてあるのと同じフォルダに以下のような内容のテキストファイルをたとえば concert.cue という名前で作る (メモ帳などで作れば良いだろう)。

PERFORMER "演奏者の名前"
TITLE "コンサートのタイトル"
FILE "concert.wav" WAVE
TRACK 01 AUDIO
  TITLE "1つ目の曲のタイトル"
  PERFORMER "演奏者の名前"
  INDEX 01 00:00:00
TRACK 02 AUDIO
  TITLE "2つ目の曲のタイトル"
  PERFORMER "演奏者の名前"
  INDEX 01 03:25:00
TRACK 03 AUDIO
  TITLE "3つ目の曲のタイトル"
  PERFORMER "演奏者の名前"
  INDEX 01 07:09:00
TRACK 04 AUDIO
  TITLE "4つ目の曲のタイトル"
  PERFORMER "演奏者の名前"
  INDEX 01 11:23:00

「INDEX 01」の項目には「何分:何秒:何フレーム目」からその曲が始まるかを書いておく。1フレーム=1/75秒=588/44100秒なので「何フレーム目」の部分は00〜74でなければいけない。75〜99にするのは誤りなので注意しよう。

上のようなファイルはキューシートと呼ばれている。キューシートの書き方の詳細については以下の解説を読めばわかる。

キューシートの内容を CD-R に焼く前のチェックするためには DAEMON Tools を使ってキューシートを仮想CDとしてマウントするのが簡単である。

3. キューシートの内容を CD-R に焼く

上の基本編とほとんど同様である。ただし burnatonce の「オーディオCDの作成」の窓にオーディオファイルをドラッグ&ドロップする代わりに、キューシート concert.cue をドラッグ&ドロップする。すると「CUEファイルからCD-Textをインポートしますか?」と聞いて来るので「はい」のボタンを押す。

注意: burnatonce で読み込めるキューシートの改行コードは CR LF もしくは CR でなければいけない。改行コードが LF だけだと「演奏者の名前が見つかりませんでした!」と言われてしまう。

注意:キューシートをメモ帳などで作ると書き間違いをすることがよくある。キューシートが burnatonce に正常に認識されない場合はスペルミスやダブルクォーテーションマーク " の書き忘れがな$$$+$I$&$+$r%A%'%C%/$7$h$&!#

そして「オーディオCDの作成」の窓の「完了」ボタンを押して「burnatonce」の窓に戻り、パソコンのCDドライブに CD-R を入れてから「書き込み」ボタンを押せば音楽CDの焼き付けが始まる。

burnatonce ではなく ExactAudioCopy を使ってキューシートの内容を音楽CDに焼く方法については MUSIC PC を見よ。

burnatonce を使う利点は音楽CDだけではなく、データCDも焼けることである。音楽CDを焼くことに特化している Burrrn というソフトもおすすめである。 Burrrn もキューシートに対応しており、日本語にも対応している。音楽CD作成に特化している分だけ Burrrn のインターフェースの方がわかり易いかもしれない。


オーディオファイルの分析

別ファイルの解説「オーディオファイルの分析」を参照せよ。